2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ジョナサン・キャロル 浅羽莢子訳 創元推理文庫/1992 再読して驚いた。この作品は魔法と崩壊のイメージがこんなに強かっただろうか。 魔法でいえば、使い魔の犬がブルテリア ビッグトップ(テリー山本のまんが「バウ」の主人公ね)で、その間抜けな顔に似合わ…
はてなアンテナには、アクセス数の表示サービスがあります。素天堂も随時参照して一喜一憂しているのですが、最近、自分が考えるより多くの方にご覧いただいているような気がします。趣味のきつい我が儘なリストだと自分では思っているのですが、ごらんにな…
アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ、ジョアンナ・シムカス この美しい三人が繰り広げる挫折と喪失の物語。 NHKBS2で放映されているアラン・ドロン特集の中で素天堂のピカ一だった作品。何回見たかわからないくらいなのに、今でも新鮮だった。エッフ…
ハイネが「流刑の神々・精霊物語」でヨーロッパ人として自分の過去から「説話」を取り上げたとすれば、この本は、物語の原型としての人類全体の財産「説話」を、殆ど全世界的な視野で緻密に掘り出し、比較した博引旁証を絵に描いたような名著。 個々の挿話の…