2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

気分は「マッツォラータ」

日本探偵小説全集 第6巻「小栗虫太郎集」塔晶夫解説 1987刊 ISBN:448840006X 「モンテ・クリスト伯」アレクサンドル・デュマ 山内義雄訳 岩波文庫ISBN:4003253310 多分、引っ越しも一段落したからだろうか、10数年ぶりに読み返す気になって、岩波文庫版ア…

異人館巡りin神戸 (Last) aug.22.2005

「兵庫県公館」の庭に回ると、数人の女子中学生が練習帰りの格好でくつろいでいる。この施設の暖かさを感じながらJRの高架下へ向かう。まず中学校の近所の、古本屋さん。文学、美術を中心に上品な品揃え。ゆっくり店内を覗いたときには、まだこれから始ま…

異人館巡りin神戸 (7) aug.22.2005

6回も使ってやっと初日が終わった。実は2日目(大阪編)はもうとっくにレポートが終わっているのです。http://d.hatena.ne.jp/sutendo/20050824 前日の驚異的な戦果を新大阪構内のコインロッカーに置いて今日が最終日。あの禁欲的な小豆色の阪神電車でまず…

モギャーッ、キャッの美学 「びっくり箱殺人事件」横溝正史 角川文庫ISBN:4041304172

今年のMYSCON全体企画でこの作品を取り上げてもらったが、あんまり昔に読んでいてほとんど内容を覚えていない、というのはあんまりなので、それ以来探していたのだけれど、灯台もと暗し、最近引っ越した近所の古本屋さんで見つけた。この作品を最初に読んだ…

異人館巡りin神戸 (6) aug.20.2005

むずむずと残る未練を残して、当日のもう一つの目標「神戸市立博物館」へ向かう。街っ子である絹太氏のリードの元、あっちを曲がり、こっちを下りて奇妙に二段になった大通り(中山手通というらしい)を一挙に喧噪の巷へ。さっきまでの静謐が夢だったみたいで…

異人館巡りin神戸 (5) aug.20.2005

いわゆる明治以降に建てられた近代建築が見直されて、ただふるいだけの不便な建物ではないと認められて、その保存修復が唱えられるようになったのが1970年代の半ば。それまではどこの本屋を覗いても、近代建築、ましてや住宅についての資料などほとんど…

異人館巡りin神戸 (4) aug.20.2005

垢抜けないというより、情けない土産物屋の並ぶ細い坂を下りてバス通りにでる。何軒かの観光客向け公開住宅には食指も動かないが、予想外に内容が豊富で、しかも現役の住宅建築が多いのには驚かされたし、全く予習をしていなかったので、北野の街自体が本当…

異人館巡りin神戸 (3) aug.20.2005

ほとんど風を感じない熱気の中、「風見鶏の家」をはじめとする周りの人混みとは一線を画すように、とはいえそれなりに立て込んではいるのだが、重文「萌黄の家」があった。 広くはないけれども落ち着いた庭に惹かれて入り込んでみると、バルコニーの付け根の…

異人館巡りin神戸 (2) aug.20.2005

北野という南斜面の街を歩くとコロニアルと言う言葉の本質が浮かんでくる。横浜の山手の異人館と中華街はもう少し複雑な地理関係から、これほどはっきりと使用人と従業員の身分の差をあからさまに示してはいない。もっとも古い外国人居留地である長崎の街が…

異人館巡りin神戸 (1) aug.20.2005

絹太氏の計らいで(ゆっくり異人館を徘徊すること)8時過ぎの新幹線に乗る。朝食の駅弁がすんだら寝てしまって、名古屋で一瞬起きた以外はほぼ3時間寝っぱなし。おかげで、元気に北野から居留地一帯の近代建築巡りができました。 「新神戸」をおりて北野方…

この週末

金曜日ちょっと時間ができたので、「黒死館逍遙」をですぺらに持ち込む。牧人さんのMixiオフ会が開かれているのは承知していたが、おとなしくカウンターで比呂さんがきてくれるのを待つつもりだった。はずなのに店に入った瞬間席を空けていただいて、結局割…