2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

国立近代美術館工芸館(近衛師団司令部)の思い出

宗男議員さまのアルバムを拝見して、また書き込もうと思ったのですが、人様の日記へのコメントとしては長くなりそうなので、こちらにupすることに。 自分の古い友人に当時やっと意識されはじめた“近代建築”の保存を記録しようという男がおりました。今も健在…

「アルゴールの城」の読み方もしくは、悪徳委員長の犯罪について

「青柳瑞穂の生涯」を読んで、そういえばと魔窟を探ったところ、クロースで改装した白水社版「アルゴール」を発掘できた。この本は澁澤の「夢の宇宙誌」ルイ・ヴァックスの「幻想の美学」とともに、高校時代から、手放すこともなく手元に置いてきた数少ない…

猟奇!ハレム!丸木砂土!

平凡社版 世界猟奇全集第十一巻「女の迷宮」ジャビダン妃殿下著 丸木砂土・和田顕太郎共訳男として、あの“ハレム”に興味を示さないものがあろうか。それについては、著者自身「怪しげな空想」と語っているとおり、そういう妄想である種の理想郷を創り上げて…

覚悟と言うこと 青柳いずみこ 青柳瑞穂の生涯―真贋のあわいに新潮社2000刊

著者の、いわば男らしいキレのよい文章のファンである。ピアニストつながりでいえば、「蛮族」のエッセイ・シリーズの著者中村紘子の文章も、性格は違うけれども、ジェンダーを越えた勁さがやっぱり好きだった。で、その人がグラック「アルゴールの城」や怪…

愛という名のスケベ心 三十棺桶島 モーリス・ルブラン 怪奇探偵ルパン全集4 星野龍緒譯 昭和四年七月 平凡社刊

戦争が騎士道による白兵戦という美名から、大型兵器による大量殺戮の応酬に変わってしまった、第一次世界大戦の終決への言及からこの話は始まる。ケルト民族由来の凶凶しい名前の島に起こった、異様な大量殺人から始まる、猟奇と言うもおどろおどろしい事件…

正誤表「眼鏡文人 特集小栗虫太郎ノリハゼクマ篇」

たくさんのお買いあげありがとうございます。 実は作者の散々満ちる氏から、以下の正誤表が届いています。変換ミスではすまない個所も含まれておりますので、こちらでも公開することにいたしました。どうかお手数ですが、よろしくご参照ください。 なお、昨…

最近の読書傾向(笑)

うーん。どうなんだろう。端から見れば実用でも何でもない、趣味の読書にしか見えないのに、自分にとっては“何かのために読む”という、いわば、プラクティカルな資料漬けの読書が、この2ヶ月ほど続いて、いささか、悲しいものがある。 無用の用。純粋に楽し…

通販開始しました。

どうやら、コミケも終わって、今年の正月は思いっきりのんびりしてしまいましたが、素天堂がグダッとおとそ気分でいるうちに、絹太君が通販フォームを修正してくれたので、改めて、散々満ちる氏「眼鏡文人 虫太郎特集」を含む「逍遙」通販を開始いたします。…

新年あけましておめでとうございます

馬齢を重ねれば、年が短く感ずるのは当たり前のことかもしれませんが、それにしても昨年は、盛りだくさんのイヴェントが目白押しで息つく暇もない一年でした。 皆様のおかげで、楽しい年を送ることができました。ありがとうございます。 そして、皆様におか…