2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

いま、危険な愛にめざめて

こんなタイトルを見たら、にんまりされる方もいらっしゃるかもしれない。勿論その隠れた(いや、おおっぴらか)意味にはそれほど意味はない。実は今K氏に例の黒死館辞書のアーカイブ作成を手伝って貰っているのだが、作業を進めているうちに、未確認条項の…

わが身を切り裂く二つのM

所謂十代後半。誰でもその頃には、妙な虫がつく。欲してもいない自分の、醜い変貌に嫌悪し、自らの意志とは関係なく湧き上がる、不条理な衝動に手が動く。その忌々しい衝動をノートに書き散らした戯れ文でも、紛いの行分けさえあればそれが自らの詩心の現れ…

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世の中にどれくらいの『黒死館殺人事件』読者が存在するのか、などということも考えずに始めた作業とはいえ、やはり出来るだけたくさんの方に知って貰いたいとは思っていた。勿論、コミケというイヴェントで直接お買いあげ頂くのが重要な目的ではあったけれ…

花村清枝という人

懐かしい名前です。芦辺さんのコメントを頂いたのですが、コメント欄では書ききれない思い出が、また、甦ってきました。 彼女は素天堂よりいくつか年上の、詩人になりたい人でした。結局芽どころか、種にもならずに七十年代初頭になくなりました。偶然託され…

悪魔の数字を百倍すると 思いつき突然プレゼント

キリ番には興味はあっても、大概それが過ぎてから気がつくことが多かった。今回ページビューの数字を見ていたら666**になっていた。悪魔の数字が666なら、その百倍を超えると言うことである。もし小頁ご覧の方で、左下隅の数字がめでたく66666になった方…

オトナ・ノ・アソビ

それを覚えたのは、中学校も終わり頃だった。生物の先生に連れて行かれたある場所が、生涯の悪癖の始まりになってしまった。小学校の上級生の頃に背伸びして仲間入りしようとしていた大人の遊びを、初めて具体的に知ったのだった。そうか、大人だったらこん…

〈新〉古代時計室 公開開始!

素天堂の怠慢で二年以上放置していた「古代時計室」が、生まれ変わって登場しました。体裁の不統一、画像処理の不手際などのせいで充分機能出来なかった辞典バックナンバーがK氏のプロデュースで面目を一新して再登場です。手間のかかる修正にもめげずここ…

「帝王死す」

赤塚不二夫が死んだ。〈逝った〉でも〈みまかった〉でも似合わない。TVモニター上で、ギャグコメントを撒き散らすだけの晩年であったにしても、例の思い上がりにすぎない〈萬画〉の先生よりましな晩年であった。他にも、ゴルフ三昧を自慢する人もいたが、…

第七号完成

本誌刷り上がりが届きました。今回は「黒死館妙ゴロジー 引用の妙 妙な引用 文学編」と題して、小栗虫太郎の引用技法の秘密を垣間見てみました。 なかなか一筋縄ではいかないのは承知していましたが、絹山絹子氏のあとがきにも書かれている通り、引用の妙は…

名前も判らない

遅い晩飯の仕度が終わって、とりあえず芸術劇場にチャンネルを合わせる。久し振りにバレーの録画だ。東洋風の魔女っぽいシーンに惹かれて見始めるが、当然、題名など判らない。なにせ、二十年来とはいえ、TVモニターでしか見たことのないインチキバレエフ…