2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

さいごの日

九月末日の怒濤の講習から始まった、奇妙な町歩きだったが、二ヶ月限りの約束で始まった契約も何度か伸びて、とうとう現場作業の最終日までお付き合いすることができた。 東京のほんの一部とは言え、まるで地形のままに、西の果てのお屋敷町から、東の涯の町…

間が空いても

このところの作業が終盤に近づき、件数は減っているものの周回範囲が拡がって歩行距離は伸びている。慣れてきているせいで、極度の疲労感や足の痛みはないのだが、やっぱり、それなりの疲れが出ているようだ。 昨日も、品川駅での人身事故の影響で、帰宅の京…

水上グータラ紀行 追加情報

まるで絵葉書のような雪景色 上記の印象記ではリンクがあまいと指摘を受けた。そこで改めて、訪れた各所に敬意を篭めて正確なリンクを掲載することにしました。それぞれの詳細を以下のリンクでご覧下さい。 洞元荘 水上町歴史民俗資料館・旧戸部家住宅 窯焼…

雪の温泉宿 鴨と鹿付き 狸抜き

おでむかえ 「たまには温泉でも」というK氏の言葉に対する「雪を見たい」の素の一言から、K氏が今回設定してくれたのは、素としては初めてのプライヴェートな温泉旅行であった。色々検索していたK氏が探してくれたのは、狸が出るという、洞元荘、群馬県の温…

minowa-asakusa mystery tour 時とところのアラベスク(十三)

二月七日。記念すべき十三回目にふさわしいイヴェントに参加してきた。切っ掛けは正月、松明けて早々のhd氏のメールだった。そのメールにはルートがこう書かれていた。 三ノ輪駅→永久寺(目黄不動)→浄閑寺(新吉原総霊塔、荷風碑、歌笑塚)→樋口一葉記念館→…

fin de siecle アナトール・フランス風 『鳥料理レーヌ・ペドーク亭』1893朝倉季雄譯 白水社1938/1951

十九世紀後半のヨーロッパは、科学万能が一斉を風靡していた時代だったが、その功利主義一本槍に対する反発から、反動的な宗教思想回帰や不分明な深層心理への関心が、その世紀末にいたって起きてきた。その顕著な見本がユイスマンスであった。彼が1891に書…