2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

巷、巷に本屋あり 「覆面作家」の家を見てきた

三連休の最終日、とはいっても個人的な春休みはまだ続いているのだが。いくら暖冬だったとはいえ、この季節、薔薇はまだ咲かない。当初考えていた予定を変更して、花に重きを置かなくても良さそうな名所見物に出た。六年間ほとんど外出できなかった反動が、…

春の亀は水辺の岩で

甲羅干しについては、ここで〈ののちゃん〉とお勉強していただけばと思うが、このところ素天堂は周辺の喧噪をよそに、まるで水辺の彼らのような日々である。チョコチョコと索引作りや資料探しで時間をつぶし、夕刻には夕餉の仕度に入る。先日も、炊事仕事の…

時の混沌、針のない時計

二週間ぶり、長いか短いか、カルガモの水面下の水かきのように、バタバタと動き回る日が続いていた。いくら自分で自信があったとしても、人に見えなければ何にもならないということを、いやという程味わった半月だったが、何とか格好が付きそうになってきた…

陽光の下、江東を歩く

この二週間、室内作業や、神経を使う作業が続いたので、「せっかく慣れた足が、また鈍るね」というK氏の一言から、久しぶりに地元歩きをしてきた。目標は区内の名所「清澄庭園」である。都営地下鉄なら一駅、三十分もかからないのだが、今回はわざわざ運河沿…

町歩きに意味はない…と思いたい

この間まで続けいていた作業は、目的があったから町歩きとは言わない。確かに、副産物としてのウォッチングはあったとしても、やっぱり仕事である。しかし世の中には、遊びとしての町歩きで、立派に公共放送を使い切った番組がある。 残念ながら、期間限定だ…

ゴールデン街で対談

もう四半世紀にもなった。今手元に一冊の小冊子がある。本文用紙そのままの表紙は、学術関係の同人誌のように活字の組だけで構成され、活字で囲まれたスペースに、まるで写真のような巻き貝の絵がポツンと置かれているという素っ気ないものだ。この薄さは、…

前回のお休みと違って

今回は、リハビリの必要がないので、つぎの日からお出かけの連発である。まず二十七日土曜日は、荻窪を最終目的とした中央線古本巡りだった。まず高円寺の〈西部雑本市〉を覗き、まあまあの手応えを感じて電車に乗る。思ったより大分時間をつぶしたので、ミ…