2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

結論など無いのに気づくまで

散々の叱咤を受けながら、K氏の赤字校正を受け止めつつ、自らの才能のなさに内心涙する。そんな日々の果て、三日後には〆切が待つ。無理矢理こじつけた結論は、やっぱりこじつけでしかなく、バッサリ削られて、やっと責了の日が来た。何とか格好はついたが、…

結論はどこだ?

ネブカドネザルからグリーン家まで、修道院からクラーニー荘まで総動員して新刊「黒死館庭園術」と闘っている。挙げ句の果てにこの号にはつけ加えるべき結論が見つからないのに気がついた。死にものぐるいで「ラパチーニの娘」に辿りついてひとまず、息をつ…

持っているもの?

毎度ながら、書き込みが足りないと猛攻撃を食らう。なまじ、一度格好をつけてしまったものだけに、作品を壊しきれない。自分では書くべきことは書きだしたつもりだから、足りないと言われても、戸惑うばかりだ。それでも何とか、初稿に漕ぎつけたのがやっと…

ミステリ評論五十年 権田萬治さんの半世紀をお祝いする会

「幻影城の時代」に書いた、たった数行のご縁でタイトルの会へご招待を頂いた。権田さん自身とのご縁は、ミステリ資料館での「逍遙」本寄贈のお礼の言葉、唯一回。弱輩の身で出席もためらわれたが、貴重な経験でもあり、ありがたくお受けした。 当日少し早め…

例によって……

『黒死館逍遙』夏の新刊に向けて、校正の嵐が吹きまくる。ノンビリと、大著の海を漂っていたあの一ヶ月は何だったんだ。と声がかかる。だってもう纏まってるしと、自分。恒例のやりとりの挙げ句に、真っ赤になった初稿が帰ってくる。いつものようにそんな日…