2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

奇想の風景 再訪

昨日とは打って変わって温かい日差しのなか、今度は桜も終わった新緑の上野のお山に登ってきました。 西洋美術館の『ユベール・ロベール 奇想の庭』、今日の目的はキュレーター、陳岡めぐみ(国立西洋美術館主任研究員)さんの、今回の展観に関する講演の聴…

『マンク』を見る

散々ツィッターでフォローしていながら、やっと最終日間近の昨日、渋谷へ出掛けた。シアターN渋谷は初めてだが、地図で見るとどこかで見た覚えがある場所だった。なんともとはユーロスペースがあったビルだった。マイナーだった頃のピーター・グリーナウェイ…

大っきい龍に会いに行く

今日もお出かけ。上野の山に里帰りした『特別展 ボストン美術館 日本美術の至宝』を拝観である。 明治初頭の混乱期に、無惨にも焼かれそうに、或いは路傍に廃されそうになったはずの仏画や仏像、画壇から無視されて、二束三文で海外に売り飛ばされた数々の諸…

新文芸座初体験

新も何も、池袋で映画は始めて。長い間、日本の映画を無視してきたせいもあって、文藝座には全く縁がなかった。まあ、見たいと思う洋画を見るだけで手一杯だということだったわけだが。今回『黒い十人の女』を見たくて、K氏にくっついて池袋まで出た。 『鍵…

カチッ、ブーン、リリリ

あまりにもアナログなこのスィッチ音が、だからこそ頭に残って離れないのだが、その年の『SFマガジン』新年号、巻頭言の始まりだった。今から思えば古臭い機械音だが、古い〈科学未来映画〉などで見られる実験室や宇宙船操縦室のイメージがする。 編集部F氏…

遅まきの春を見てきた 浜離宮で缶ビール

毎度の事ながら自分の能力を超えたハードルを設定するから、山を越えるどころか辿り着けすらしないで煮詰まっていた素天堂に、絹山氏が素敵な申し出をしてくれた。取りあえず一服して、花見に行こうと。しかも場所は、都営大江戸線汐留からすぐの「浜離宮」…

コロンで転んで掘り出し物

三月遅れの修羅場である。旧約、中世と足跡を追ってきた幻想建築だが、十九世紀で足止めを食らった。やっぱり最大のイヴェントとしてケルンの大聖堂を取り上げなくちゃと思った。『ノートル・ダム・ド・パリ』だけにしておけばよかったのに。 簡単に考えて、…