2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

一角獣の戸惑い、または大きな美術品の驚き

こんな弱小blogには珍しく、リンクが三十件となっている。それが『貴婦人と一角獣展」の感想だと言う事。自分も感じているのでわかるのだが、きっと観にいった人たちの大多数が会場を出るときに持って出るのは、大きな戸惑いと違和感なのだろう。 縁もゆかり…

中世世界に浸る「貴婦人と一角獣」展

「シュルレアリスム展」以来、二度目の「国立新美術館」へ。今回は打って変わって、フランスはパリ中世美術館の至宝タペストリ「貴婦人と一角獣」に逢いに来た。 会場入室してすぐにその驚異は観客に覆い被さってくる。大きな楕円形の壁全面に広げられた全長…

勉強嫌いは今でも

薔薇十字社とその軌跡 (出版人に聞く)作者: 内藤三津子出版社/メーカー: 論創社発売日: 2013/03メディア: 単行本 クリック: 24回この商品を含むブログ (6件) を見る物心ついて以来、好きな本だけ読んで、好きなものだけ見てきた。最低限の生活に伴う社会行動…

パ、パロヒアル寺院だ

最近の浮き世離れした作業の間、嵌まっているのが、youtubeでの動画ザッピングなのだが、その中でなんとむかし、必死で探したことのある黒死館画像にぶつかった。 その動画はなんとナチズムに潜むオカルト思想を解剖した作品だった。“Nazis - The Occult Con…

謎の『西洋美術史』再説

弥生美術館から一週間もたってしまった。その間何もないどころか、いろいろありすぎて何を書いていいか分からなかったといっていい。連休半ばには町田市立国際版画美術館「空想の建築 −ピラネージから野又穫へ−展」へ出かけ、美術館脇のドイツ・オーストリア…

大正の小さな夢から 弥生美術館

前日の千駄木に続いて、今日も千代田線根津で下車。一軒新しい本屋さんを覗いてから、目的の美術館へ静かな住宅地を通り抜ける。いつもは上から降りる感じなので、若干不安だったけれども表通りへ出てみるとちょうど夢二美術館の看板に当たる。弥生美術館で…