文学フリマ12 出展報告

きのうの雨が薄曇りに変わって、じっとり汗ばむような湿度の高い朝になりました。前回まで、部数を絞って完売を繰り返し、お客様に迷惑をお掛けしたので、今回はK氏の提案で、思い切って持ち込みを増やしました。
その甲斐あって、毎回新刊待ちの常連さんに加え、二組の大人買いを含む、沢山のお買い上げを頂きました。ありがとうございました。
黒死館殺人事件』という特殊な作品のモノグラフにも拘わらず、積極的にテーマを見てお買いになって下さる方が多く、既刊も順当に捌けていったのは、このイヴェントの特徴のようでした。
買う方としても、エディション・プヒプヒやジュール・ヴェルヌ協会の新刊を始めとして、なかなか見応えがありました。
一般参加者としての眼で見てみると、会場を回ってみた時、濃い主張や趣味を持ったサークルも増え、最初の頃の創作や、書評を中心としたサークル構成から、もう少し大きな括りの、コミック・マーケットとは角度を変えた広義の文学マニアをすくい上げる容器としての機能が出てきたように感じました。次回は東京流通センターという大きな容器に移るそうです。このPiOという親密な空間はお気に入りだったのですが、発展のためには移転も必要でしょう。さらに大きくなって、もっと訳の分からない混沌の雲を醸し出せるようになったらいいですね。久しぶりに顔を出していただいた、某氏等と閉会後の反省会は、地元蒲田名物羽付餃子を中心に盛り上がり、遂には初体験のカラオケパーティーにまで発展して、終電で帰りました。さすがに、今日はお酒いらない日になりました。