取りあえず検索やってみました。vol.3

結局再度負け戦のご報告。ヒュヘランドほどの画期的な項目には出会わず、間が空いてしまったが、算哲図書室リストの中から何点か取り上げてみよう。
まず、デ・ルウジエの『葬祭呪文【ルビ:リチユエル・フユリアレイル】』に差し替えられた、ローデの「オルフィック密儀【ミステリオン】」。
ボーデン『道徳的痴患の心理【ルビ:デイ・ブンコロギイ・デル・モラリツシエ・イデイオチエ】』に差し替えられたのが、グロッスの「犯罪捜査法【ルビ:クリミナル・ウンテルジュフング】」。それぞれは候補が見つかっている。
そしてどうしても検索不能だったのが、レッサーの「死後機械的暴力の結果に就いて【ルビ:ユーベル・デイ・フオルゲ・デル・ポストモルクラー・メカニシエル・ゲヴルタインヴイルケンゲン】」に差し替えられた、バルドヰン博士の【死刑立会人の回想【エ・ウィットツ(ネ*)スズ・メモリー】」なのだ。
推測可能な原綴は著者BaldwinまたはBaldouinだと思う。問題の書名は“a witness's memory”。普通に読めば、witnessは目撃者だが、立会人との意味もある。然も虫太郎は、わざわざ死刑の語彙を付け加えている。禍々しさを強調するものかも知れないが、原綴はあまりにもシンプルな語彙であり検索さえ不可能だった。