長いお付き合いの始まり

退院後2週間、始めての再診日に。歩くだけでなく、バス、電車とK氏の付き添いであちこちリハビリがてらの外出訓練のお陰で身体も徐々にこなれてきたので、自転車での通院が可能となった。結論から言えば、リンパへの転移もなく以後は半年、一年単位の経過観察となった。もう良いということのない身体との付き合いがこれからは続く。
妙におちょくったような術前のblogでの言い回しは、どの程度の結論が出るか不明でもあり、同室にも自分より明らかに重篤と思われる症状の患者さんもいることから、病名を言い立てたくなかったというところでありました。ご不快の念をお持ちの方もお有りかと思いますが、どうかその辺の意図を汲んで頂きたいと思います。申し訳ありませんでした。
にもかかわらず入院中はたくさんの方のご厚情を頂いたについては、感謝の言葉もありません。簡略なお礼はそれぞれにお出ししたつもりですが、最後に頂いた素敵なシルクハットの絵葉書と寄せ書きは、術後の自分にとって最も嬉しいものでありました。

私信でもあり、いちいちお名前を挙げるのは控えさせて頂きますが、自分自身、わがままな一読者としてしかお付き合いのないミステリの世界からの、小さいけれど、心のこもった贈り物でした。本当に、この世界に僅かでも関わってきたことがうれしかったことはありませんでした。
結果のご報告とともにお礼を申し上げようと思い、遅くなってしまいましたが、本当にありがとうございました。以後もよろしくお付き合いお願い致します。