2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

書棚が来ました

http://d.hatena.ne.jp/sutendo/20051015に書いた惨事以来懸案だった自室と居間に置く書棚が、絹太氏の注文で昨日届いた。半日かけてその組み立てに汗を流し、床に拡がる段ボール詰めの本を片づけ、緊急避難的に新しい書棚に納めた。量は減ったとはいっても…

遠く遙かなこだま、 として  僧正の積木唄

勿論この作品を読むのに、「僧正」も「本陣」も読んでいる必要はない、まして「Yの悲劇」はなおさらだ。知識としては金田一の行動や、ファイロ・ヴァンスのあれこれに対する知識は、ある程度あってもいいかもしれないが、それがなくても、独立作品として楽…

迷宮としての世界 「謎の蔵書票」

謎の蔵書票作者: ロスキング,Ross King,田村義進出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2000/04メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見るしばらく前に手に取っていながら、埋もれてしまっていたこの本が、いつの間にか姿を現したので読…

ファイロ・ヴァンス告発ヵ!   グレイシー・アレン殺人事件 (創元推理文庫 103-11)

最晩年、しかも映画とのタイアップで書かれた作品とあって、評価も芳しくない(素天堂も巻末のファイロ・ヴァンス伝がついていなければ買っていなかったかもしれない)が、この機会に読んでみて、じつは不思議な魅力に引き込まれた。 グレイシー・アレンとい…

黒星 マッカリ(ジョンストン・マッカレー) 和氣律次郎譯 改造社版 世界大衆小説全集53  

多分結構前から、素天堂はすれっからしの探偵小説読みだったから、古書価のついた古くさい怪盗ものなんか、という気持があったのだと思う。探そうと思ったこともなかったから、この本とは今度が始めての出会いだった。改造社版といえば「メトロポリス」だっ…

神戸の収穫 古本三昧

普段はあんまり、あそこで何を買ったとか、今日何を買ったなどと言い散らすことのない素天堂だが、今回は口の脇の痙攣が「言え、言え」と強制するので、神戸巡りとは別に買い物日記をアップすることにした。例によって、ミステリとも、幻想とも関係のないも…

神戸再訪060506

神戸滞在三日目。さすがに絹太氏に疲労の色は隠せず、ゆっくり目に活動開始。サービスの朝飯ものんびりとって、チェックオフした今日までの収穫を、実家に預かっていただく。海岸通を廻って古いビルを覗いたりして、大回りで「兵庫県公館」へ向かう。昨日の…

神戸再訪060505-02

総大理石貼りが見事なジャイナ教の「バグワン・マハビール・スワミ・ジェイン寺院」や、古い家の造作が残る「山下タバコ店」を通り、着色鏝絵の傑作「浄福寺」を発見しながら、去年見付けた「華僑総会」裏にでる。 表通りにでれば「シューエケ邸」はすぐなの…

神戸再訪060505-01

前回の訪問は、絹太氏のイヴェントのお付き合いということもあって、大阪が宿だったりして、日にちが十分とれなくて残念だったのだけれど、今回は滞在を神戸に絞っているので、去年は路上を走るのを見ただけだった、観光用のルートバスの始発に、最初から座…

神戸再訪060504

十一時過ぎに新神戸着。 地下鉄へ乗り継いで、三宮へ。チェックインとしては時間は早いのだがとりあえず、今回の宿泊先へ荷物を預けた。 朝早かったので、まず食事ということにして、歩き始めると、三宮駅へ向かう途中で、小さなうどん屋さんが目にとまった…

雑記ピナコテーカ・トレヴィルとナショナル・ジオグラフィック・チャンネル

先週の半ば、絹太氏の脱稿ご苦労会を、彼女お気に入りの居酒屋で。 その店の場所は家からはちょっと離れているのだが、隣が、彼女が引っ越してきてすぐに開発した、魅力的な本屋さんの一軒なので、そこで毎回待ち合わせになる。店頭の放出本が侮れないので、…