神戸再訪060504

sutendo2006-05-07

 十一時過ぎに新神戸着。
地下鉄へ乗り継いで、三宮へ。チェックインとしては時間は早いのだがとりあえず、今回の宿泊先へ荷物を預けた。
朝早かったので、まず食事ということにして、歩き始めると、三宮駅へ向かう途中で、小さなうどん屋さんが目にとまったので、何の気なしに入って「冷やしぶっかけうどん」を注文したのだけれど、結構おいしかった。ちょっと駅から離れているのだが、わざわざここまで来るお客が多いのもうなずける。

腹も落ち着いたので、前回の宿題だった、王子動物園の中に保存されている「ハンター邸」を目指す。今時小豆色の電車がうれしい、阪急電車で王子公園下車。連休の中日とあって動物園は大賑わい。ハシャギ廻る子供を掻き分け、入園料の元を取ろうと動物たちに対面した。

通路は空きを捜すのが大変なくらいにびっしりお昼の家族が並んでいて、お目当てのハンター邸の前はちょうどいい食事スポットになっていました。その食事家族をよけつつ、それでも感動しながら撮影。

動物園をでたら植え込みが目隠しになって、かけらも見えないの驚く。まあ、そんなつもりではないのだと思うけれど、金を払わない人には見せないとしか思えないのが凄かった。動物園前から、市内に戻るバスに乗って三宮に戻り、早いけれど二軒の古本屋さんをのぞくことにした。
一軒目は三宮センター街の入り口に近い後藤書店、店先に並ぶ、放出本のグレードの高さに興奮しながら、店内にはいると確かに品揃えは凄い。東京でいえば、あそことあそこを併せたくらいの密度で本が並ぶ。だからだと思うけれど、素天堂的には手がでないことが多かった。わかるけど買えないのである。だけど、平井呈一譯ダウスンのボール箱なしを見付けて他の本を取りよけたら、その後の棚にトリストラム・シャンディの筑摩版が現れる本屋さんというのは凄い、興奮しつつ若干の収穫を手に、次の店へ。何軒か固まっているはずの建物のまず二階は、廃業と休業で収穫なし。絹太氏お薦めの三階へ上ってビックリ。大きい本屋は何軒も知っているが、これは何だ。この分量は。圧倒されつつ、棚を物色し始めるが、一応の分類はされているものの量が多すぎて、どこに何が並ぶか見当がつかない。しかも、量だけで内容の伴わない本屋は多いが、ここは、随所に宝物が埋まっていそうで。結局、昼下がりの三時間、六時までをその店の棚巡りで終わらせてしまった。足の痛みを訴える絹太氏も省みず物色を続け、マンチウスの「演劇史第二巻」と大ロマン全集「クールトリーヌ、フィシュ兄弟編」を始めとする十冊を越えるズッシリとした収穫があって、それで足も痛くないとは一体自分の古本体力は如何なものか。一旦ホテルへ戻って、収穫物の整理。例によって「ほらね、ほらね」とバカ蘊蓄を、絹太氏に押っつけつつ、そのまま食事にでる。三宮駅下の「ニュー・トーキョーZA・KO・BA」で久しぶりの生ビールに盛り上がった勢いのまま、帰りのコンビニで、宿に戻ってから食べるつもりで買ったカップラーメンが、東京に持ち越され、なぜか今でも部屋にあるのは内緒だ。