2012-01-01から1年間の記事一覧

コミケ83 寒風満帆

別巻IIの打ち込みで四ヶ月、PDF化の七転八倒で五ヶ月、さらにダクダク二号で一ヶ月。ほとんど一年を通してキーボードの前にいた、というのが実感だったこの年。十月中旬の関西旅行のレポートが二ヶ月がかりになってしまったくらい、今年はいろんな事があった…

京都二日目は疎水と美術

ゆっくりする積もりが思ったより早く眼が醒めたので、昨日買っておいた菓子パンで朝食。早々に宿を引き払い、昨日の伝道会館を目指す。まだ人通りもまばらだったので、撮影はのんびりできた。 その足で、京都駅を目指す、途中に美しいモダン建築を発見したり…

早くも新刊到着です。

表紙用紙の色も思ったより沈んで、濃いグレイ系の文字も上品な仕上がりで、K氏共々大満足です。内容はもちろん本全体もいい出来の新刊になりました。

コミケ83出展のお知らせ 12月29日(土曜日)東オ03b 黒死館附属幻稚園

今回のコミケ新刊メインの出品は『ダクダク二号』と『黒死館逍遙 CD総集編』となりました。 『総集編』は名前のとおり、『黒死館逍遙』全巻をカラー化、若干の本文修正を行ってモニターでの閲覧をしやすく再編集致しました。定価は三千円ですが、既刊分をお…

京都初日は島原巡りから突然のゾウさんとの遭遇

三日間の神戸のんびり滞在を終わり、ゆっくり宿を出て次の予定、京都を目指す。素のわがままで、JRを使わない旅程を組んでもらい、阪急電車で、京都行き。あんまり見たことのない関西の下町の軒を通って京都を目指す。とはいえ、ウイスキーで有名な山崎の山…

神戸の最終日はゆっくり、古書と夜景

夕方着いた初日を以外は結構歩きづめだったから、今日はのんびりしようとまずは昼近くにチェックアウトして、市立博物館での「マウリッツハイス美術館展」入り口に仰々しい縄張りがしてあってビックリしたが、鑑賞の人数をみて納得した。雨の平日でこの観客…

夢の地獄巡り

先々週末から、諸事情で天手古舞い。ある方の居宅の整理にほぼ係り切り。地獄巡りのような作業はどうやら一段落がついたが、片付けが進んで全貌が見えてくると、そのかたの夢のような世界がのし掛かってくる日々だった。 同時進行で新刊用の作業も少しづつ。…

『黒死館逍遙 総集編CD・ROM』通販開始のお知らせです

お待たせしました『黒死館逍遥総集編CD・ROM』通販開始いたしました。 「黒死館古代時計室」内の通販窓口からご覧ください。 購入の際には、1-12号紙判を一冊でも購入された方は3000→2500円に値引きいたしますので、通販フォームの履歴欄にチェックを入れて…

一人で書いてるんですか? 文フリ御礼

K氏共々、苦労が報われた思いの一日でした。『黒死館逍遙 総集編』CD・ROM(3000円)、ユゴーばっかりの「まぼろしたてものII」(これも800円)、この一年の結晶といっていい今回の出品物でしたが、皆様のご愛顧のお陰で値段にもかかわらず、それぞれが順調…

こんな頁も

今日から発売のCD・ROM盤にはこんな頁も入ってます。 melisande 来月発売の東さん渾身の三冊目『幻想小説神髄』表紙と比べてみて下さい。妙に甘ったるいラファエル前派の作品をどう料理しているか、画家さんの力量の凄さをごらんください。

文フリ15情報

ほぼできていたはずの『黒死館逍遙 総集編』CD版でしたが、結局多くの赤字が露見して、修正地獄の末やっと完成を見ました。 第一号については、第九、十、十一号で大幅増補改稿を行ったため今回のPDF化にも収録はしていません。それ以外では 1.モニターでの…

ぞうさんだけでも

穴だらけのDVD版絶賛制作中にもかかわらず、たくさんの行事がいっぺんに押し寄せてきて、多分一生で一番忙しい週に。約束の『傳道館」のぞうさんはK氏といった旅行の後半に登場するのだが、それさえも手がつけられない。取りあえず、忠太デザインの粋でも見…

今年は伊東忠太の年だ

神戸、京都旅行の後半書きあぐねているうちに、本橋さんのtwitterで『東京人』伊東忠太特集を知る。 偶然だが、西本願寺近くで、宵闇に紛れて現れた「傳道院」に感動して、今回の『ダクダク』では、妖怪博士伊東忠太特集を目論んでいたところだった。 いい後…

北野異人館街徘徊行

CIMG1573x パンとコーヒーの朝食を済ませて、ホテルの前の坂を登りつめるとそこが異人館行脚の起点、うろこの家。 二度来ているけれど、いつも人でいっぱいだったここも、今日は月曜日朝一なのでお客は少ない。ゆっくりと館内を見て回り、展示品のあれこれの…

FLライトと芦屋の迷路行脚。

二十一日は、芦屋に戻ってフランク・ロイド・ライトの小品「旧山邑邸(現ヨドコウ迎賓館)」が目標。 阪急芦屋川を降りると小さな駅前商店街、肉屋の店頭で一家言を語るおじさんを横目にしていると、目敏くK氏が上品な洋館を発見。S医院であった。商店街を通…

今回の口開けは、1人元町古本行脚。

今年に入ってから体調不良と原稿の遅れなどのいろいろで、外出もままならなかったのを見かねてK氏が、夏休みを遅らせた六日間の休暇を関西旅行にまるまる充ててくれた。今回は時間たっぷりの予定なので、神戸異人街のみでなく芦屋、舞子の洋館までゆっくり見…

関西へいってきます。

一段落して、小旅行。神戸の異人館を巡ってきます。 PDF版『黒死館逍遙 総集編』は文フリ初売りに間に合いそうです。頒価等の詳細告知はしばらくお待ち下さい。

『黒死館逍遙』PDF版、山を越える

第五号ページ見本 いろいろ横道にそれながら、やっとフォーマットの統一、見やすい誌面、イラストのカラー化。終了しました。あとは、CDジャケットの作成と、CDの焼き付け。 再構成と、レイアウトの見直しと言ってもやっぱり本文の中を見ないわけには行…

黒の世界と薄茶の世界

つい夢中になって、PDF化作業に入れ込みすぎて、K氏に叱られる。体を動かせ、出掛けてこいと号令がかかる。見たい見たいといいながら腰が重いので、腕を引っ張られて、渋谷へ出た。「シネマヴェーラ」で好企画「フィルム・ノワールの世界」未見の作品が多い…

メリエスの風を浴びに 『メリエスの素晴らしき映画魔術』

アニメーション、幻想映画がずっと好きだったのに長い間お付き合いのなかった映画館の一つ。映像出版物や雑誌ではお馴染みだったイメージフォーラム、行ってきました。当時出たばかりの『SFマガジン』誌上で小さな図版で見て憧れた月に大砲の弾が当たったあ…

富岡センチメンタルジャーニーII

ついに富岡製糸場に到着。どこから湧いてきたのか、ここだけすごい人が。やはり世界遺産登録間近のパワーでしょうか。 タイミングよくガイドさんに案内してもらえることになり、面白い見学ができました。とはいえ、社会科見学といえばすぐに道から逸れて雲隠…

感傷の上州路(日帰り富岡限定 素ヴァージョン)

久しぶりに予定もなく寛いだ連休の初日の夕方。ちょっと足を伸ばして日帰りで出掛けようということになった。あれこれ話しているうちに、いつも口にしていた素天堂の思い出の町、富岡を通る長距離バスがあるということをK氏が思い出してくれた。泊まりがけで…

富岡センチメンタルジャーニー(K談)

いまから50年も昔のはなし。 小学生の素天堂は、暮らしていた川崎・溝の口から夏冬の休みになると、玉次郎じいちゃんとスエばあちゃんの住む群馬富岡に行っていたそうな。もうその二階建の大きな集合住宅も跡形もなくなっているけれど、50年前にタイムスリッ…

PDF化作業中の拾いもの 「プシアーデ」の原本発見

比較的順調に、PDF化の進行中。とは言っても無理矢理構成した、ぎりぎりの誌面は単純な縮小では終わらない。いろいろ小細工のし直しで一日一冊というわけには行かない。そのうえ、冊子形態では不可能だったイラストのカラー化が結構大変で、あるはずの元図版…

アイガモのお陰で 「ながいき村アイガモオーナーズクラブ」

昨年は手術の時期と重なって参加できなかった、千葉県長生村の「南部アイガモ農法研究会」の収穫祭に参加してきた。アイガモ農法とは、田んぼに繁殖する雑草を押さえるための農薬「除草剤」の代わりに、田んぼにアイガモを放し、食べさせる方法で、無農薬の…

ちょっとサービス あの晩のこと

思い出したくないこととは別に、思い出せる最初の方のことは、まずその日が、松山さんがK書I碕氏、東さんと同道されて新発見の『黒死館』原稿を見た帰りであったことくらいで、それについては、後日芦辺拓さんにご慫慂を受け、世田谷文学館で原稿を拝観した…

浅草橋に幻影を視る

9月1日、秋の始まりなのか、夏の終わりなのか、とにかく暑いその日がきた。時間に余裕があると思ってヨドバシでグズグズしていたら、いつの間にか十六時を回っている。大慌てで総武線で二駅、浅草橋まで向かう。駅からうろ覚えの方向を目指して歩き始めたが…

今週のお題「2012年、夏の思い出」 入稿前の追い込みと、夏のコミケ、終わってからの映画三昧。イヴェント・ラッシュ。昨日同席のPさんがいみじくも呟いた、「あっという間の八月でしたね」に激しく共感した。あの手術から丸一年。今月下旬には、六十代も半…

ラインの伝説、二種類あった。

泡坂妻夫引退公演作者: 泡坂妻夫,新保博久出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/08/26メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) を見る新刊刊行の大山を越えて、比較的のんびりの日々である。M山先生のお誕生会や、H多さんの…

今週のお題「人に薦めたい映画」 『緋色の爪』かっこいいホームズ物