神戸の最終日はゆっくり、古書と夜景

夕方着いた初日を以外は結構歩きづめだったから、今日はのんびりしようとまずは昼近くにチェックアウトして、市立博物館での「マウリッツハイス美術館展」入り口に仰々しい縄張りがしてあってビックリしたが、鑑賞の人数をみて納得した。雨の平日でこの観客数なら休日はさぞすごいことであろう。フェルメール、ましてや「真珠の耳飾りの少女」の御利益であろう。もちろん、同時期の静物画、風俗画も楽しかった。お目当ての南蛮美術には今回も会えなかったが、いつかその機会は巡ってくるとおもって周辺の常設展示を見る。それだけでも十分な見応えである。
降り出した雨が午前中つきまとった散歩だったが、昼は懸案だった南京街でのお昼、この間目をつけていたお店が正解だった。小降りになった雨を幸い、繁華街の古本屋巡りを敢行する。買い物は抑えたつもりだったが結局荷物を増やすことになる。雨も上がってきたので、海岸通りを歩いてやっぱり、古いビル散策。
海岸ビル裏側  側面の煉瓦張りが美しい  ファサードの装飾  天井の青い装飾ガラス  三階まで一直線の階段 
オフィス街ながら古いビルの面影があちこちに残っている。のんびり最後の建物で開いている銀行のホールを転用した喫茶店でくつろぐ頃には、陽も落ちかけてくるので市役所に向かう。
銀行ロビー
  金庫の中も客室VIPルームか
前の日に観ることのできなかった夜景をどうしてもという、K氏の誘いで展望デッキに上ってみる。

展望室は海側と山側に分かれていて、自由に行き来ができる。まだ陽のあるうちから、山側のライトアップが観られる時間までのんびり撮影タイムだが、結局素天堂のカメラの腕ではお見せできるブツはなく、K氏のカメラから借りたものである。
充分港都神戸の夜景を満喫して最後の宿に向かうが、今夜の夕飯を考えなくてはならない。結局関西にいながらうどんを食べていないのを思い出し、宿への途中にあった、小さなうどんやに決めた。鍋焼きうどんを食べたK氏曰く、昔のままの味で懐かしいと大喜びだった。