2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

残したくないのに……

「ミステリチャンネル」で録画して置いた「探偵講談」を見る。 あの日の前田邸での口演である。熱演する南湖さんの前をチラチラ上下し、話に水を差し続けるうしろあたまの恥ずかしさ。カメラはきらおうとするのに、何故かトリミングに入り込み、南湖さんの絶…

奥山巡り、伝法院巡り

昨日国分寺まで遠出して、最終日の「槿の画家 柳瀬正夢展」を堪能してきたK氏を唆し、連日の外出である。浅草寺の「昭和本堂落慶五十周年 特別展観」。奥山風景再現とはいっても、江川の玉乗りも水族館もないがやむを得まい。それでも出かけたのは、これ。…

ちょっとした違和感から始まる、大げさな感想

昨日、東京創元社から白い事務用封筒が届いた。忘れかけていた『中村雅楽探偵全集』のおまけであった。開けてみたら推理文庫本編と全く同じ造りの装幀がうれしかった。所が表紙がチョット違っているような気がした。素天堂の記憶では例の鍵の部分に濃いグリ…

新潮文庫とはいっても

どんな関係を求めてか、素天堂と吸血鬼を組み合わせたキーワードの検索が現れている。前にも恥をさらした通り、吸血鬼に対する素天堂の興味などは、まこと、通り一遍のものに過ぎない。何にも出てこなくてもご勘弁をと言う所であります。その間に新刊書店な…

ムッシュ・ムニエルの世界

自分の蔵書のほとんどを失った時、そこへ置いてきてしまった世界があった。学研版『たくさんのお月さま』以来集めていた児童書のたぐいもその一部だった。最低限、何としても離れられない身体の一部のようなものだけを、薄くまとわりつく埃のようにして、今…

金木犀と性の妖精

年々注意深くなって、その開花を見逃さずにすむので、休み時間と言えば、金木犀探しに出ていた。最盛期の金木犀は、その濃厚な香りとともに、濃い黄色の粟の実状の集合花がまるで〈花が咲いたみたい〉に見える。そんなとき友人のブログにこんな記事が出てい…

谷根千散歩-勿論一箱付き。

春は根津のツツジ祭だったが、秋は谷中まつりだったそうだ。今回はK氏のやむを得ない事情でお店での参加は出来なかったが、そのK氏のたっての希望で、お客参加することにした。日曜日というのに、普段通りに外出したK氏と小川町で待ち合わせ。新御茶ノ水…

構想力と構成力

mixiから叱られたからではないが、久々に更新する。『幻影城の時代』の増刊についてとか。ネタがないわけではないのだが、何となくご無沙汰していた。まずは木場公園の毎年恒例あの樹の香から。この樹としては大木であろう。この樹の魔力のせいだろうか、mix…