自分の蔵書のほとんどを失った時、そこへ置いてきてしまった世界があった。学研版『たくさんのお月さま』以来集めていた児童書のたぐいもその一部だった。最低限、何としても離れられない身体の一部のようなものだけを、薄くまとわりつく埃のようにして、今…
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