2012-01-01から1年間の記事一覧
先日の驚異の映像体験から、眼も醒めやらぬ昨日二十二日。渋谷の町でまた映画鑑賞。シネマ・ヴェーラ「映画史上の名作7」幻のシャーロック・ホームズ俳優ベイジル・ラズボーンの『緋色の爪The Scarlet Claw』と、ルイーズ・ブルックスの『港々に女あり』の超…
三回目のアテネ・フランセ。ドイツのあまり知られていない監督、ハンス・ユルゲン・ジーバーベルクの上映8月18日(土)。「ルートヴィヒII世のためのレクイエム」「カール・マイ」の二本立て、通算六時間超。ヴィスコンティ顔負けの長尺だった。バイエルン最…
某月某日、たった一言で、華やいだ会場を凍り付かせたあの方が再度登場。先日もネット日記で古いメモを暴露して、某氏の心胆を寒からしめていらっしゃった。 伝説のI堂アールさんが、浅草橋「パラボリカ・ビス」に登場。 罵倒されたくなさに何人の関係者が会…
コミケット83申し込みで、作業中、ちょっと開いたら24万のキリ番を自分が踏んでいた。もったいないようなうれしいような。
コミケ翌日は、自分で潰した液晶画面のラップトップPCの買い換えで、秋葉原。真っ赤な横長でかっこいい。当家最速のスペックだ。日曜日は盛林堂さんへ新刊の納品。K氏も久しぶりに西荻へ行くというので同道してもらう。在庫の確認の後、新刊の納品をすませ、…
新刊データアップしました。よろしくお願いいたします。 黒死館古代時計室通販窓口からお願い致します。
多分久しぶりの、平日開催に戸惑いながら通勤客に混じって会場へ向かう。ゆりかもめの改札を出れば、一転いつものコミケ風景。今回はホール名も把握してまっすぐ東4ヤ39aに向かう。本日はお隣が探偵小説研究会さん、もう既に皆さんおそろいだった。 ご挨拶…
出品準備のため、在庫を確認いたしました。お陰様で『逍遙』本誌は、八号まで完売、九、一〇号も残部僅少となりました。完売も間近で、午後のお客様にはご迷惑をお掛けすることになってしまいそうです。企画当初には考えられなかった事態ですが、申し訳あり…
いろいろ手の内をさらしまくった今回でしたが、本日無事到着。今号はサブタイトルを「『ノートルダム・ド・パリ』を読む」としました。ゴシックロマンを出発点とした建築幻想の流れの中で、特異な位置を占めながら語られることの少なかった、それどころが再…
建築幻想を現代に繋ぐ重要な作品として、まず『大伽藍』をあげるというとについてはまず異論はないだろう。だから、それを最終目標に、基礎となる『旧約聖書』の建築に関する項目を列挙して、注釈代わりにまずしようと考えた。それから、『大伽藍』の舞台と…
先日の曝しにもかかわらず、またもや一文節に同単語三連発の素天堂です。(勿論修正済み)やっとの思いでひねり出した入力原稿を、数十倍の時間をかけて、項目の羅列に等しい支離滅裂の文脈から、論旨を探り、構成上何が足りないか指摘する。もしくは言いた…
特に物書きでなくとも、達意の文章は覚えているものである。ちょっと、くどいかもしれないが有名な例がこれだ。 〈画室は濃い薔薇のかおりにみちていた、そして軽やかな夏の風が庭の木立ちにそよぐと、ライラックの重いにおいや、石竹色の花をつけた茨のいっ…
今朝も出勤前に膝を突き合わせ、小一時間。ローマへの巡礼について、舌足らずを追求される。必死の防戦。
ほんの一部に挿画の配置に許可が出ただけ。一番の大山がまだ戻っていない状況。申し訳ない。
「エイリアン2」のキャッチではないが、今度は戦争だった。第一作はともかく、見たかどうかは覚えていないが、このコピーは記憶に残っていた。難産だった、別巻二号。K氏の奮闘すさまじく、取りあえず、方向は見えてきた。まだまだ先は長いが何とか、夏には…
七月一日土曜日、夢のような体験をしてきた。会場は阿佐ヶ谷ザムザ(ラピュタ)B1。昔通い慣れた小劇場風の小屋造りで、土足厳禁。収容人員は約百名くらいかな。ほとんど満員の盛況ぶり。先の佐藤さんの講座での情報から、直ぐに予約を入れておいたのでまず…
本来、建築とは骨組みと周囲を隔てる構造材で構成された、誰が見ても触っても明らかな確固とした存在なはずなのである。しかし、そこに〈まぼろし〉という形容詞が付いたとたんに、あやふやな、見えるような見えないような存在に変わってしまう。そんな存在…
最近は、情報の的確さと早さでtwitterやmixiなどのSNSというシステムのお世話になり放しだ。今回も池袋コミュニティカレッジの講習会を聴講してきました。ゲスト会は飛び入り聴講可能だそうでこれはありがたいシステムです。 「喜劇と映画」という連続講義な…
渋谷シネマヴェーラ「中川信夫の全貌」最終日。 隠亡堀 数十年ぶりのシネマスコープ画面に繰り広げられる怨讐劇。低予算とヤケッパチが生んだ奇蹟の傑作。 研ぎ澄まされた緊張と、画面の切り替えが織りなす恐怖の素晴らしさ。主演の、お岩、伊右衛門は勿論だ…
ホラーより怪談が好きだったから、感想を言えば、面白かった。なのについ言いたくなる、だけどなあ、の一言。登場する要素の一つ一つはいいんだけど、例えば、天知茂のクールさとか、松村邸のお屋敷感がよかったとか。キリシタン時代の血が連綿と続く家系と…
「存在の謎に挑む 哲学者井上円了」展。mixi仲間のHさんの記事を見て、さっそく丸の内行きのバスに乗った。呉服橋側の停留所で降りて、丸の内オアゾへ入る。丸善4Fがギャラリーで、文具売り場の奥だ。入口で思いもかけぬお土産を頂き、中をのぞくと左手に大…
『空飛ぶツィプリアンの伝説』をみていて、主人公ヤセクを囲む人々のあまりにも過酷な前半生に打ちのめされる思いだったが、その頂点が、若いミハルとの別れで気づかされた、彼の母との甘いとは言えない逢瀬と引き裂かれた過去との出逢いではなかったか。子…
字幕のない全く未知の言語でも、演出さえよければ話は通じる。そんなことを実感させる映画だった。十八世紀とは言え、東欧の田舎の暮らしの凄まじさと、荒っぽい生活。対する修道院という、並行して存在する異なる文化の世界。そこに投げ込まれた男の奇妙な…
ゴールの英雄といっても素天堂のことだから、蹴球のゴールキーパーのことでは無論ない。 vercin x caesar.jpg ユゴー『ノートルダム・ド・パリ』のあちこちを歩き回っていて、いつものことだが引っ掛かる言葉に出会った。全編を覆うゴシック讃歌は当然として…
夜中の雷鳴が嘘のようなすっきりした朝であった。K氏がセッティングしてくれていた「旧古河庭園」散策へでかけるのである。若干寝覚めが愚図ついたが、せっつかれて出発の準備をして立ちあがる。ポスターやTV番組で興味はあっても、素天堂の重い腰はなかなか…
未だ拡げてもいない風呂敷のあまりの大きさに身をすくませる毎日。ユゴーの『ノートルダム・ド・パリ』という大伽藍から、旧約聖書の記述へ飛び、更にさらに中世の大伽藍まで辿りつかなくてはならないのだが、如何せん基礎知識の欠如は、中途半端な追いかけ…
太陽 [DVD]出版社/メーカー: クロックワークス発売日: 2007/03/23メディア: DVD購入: 2人 クリック: 91回この商品を含むブログ (222件) を見る十二日は、渋谷ユーロスペースで映画を見て、美しい画面と凄い終末に度肝を抜かれことばもないまま池袋に移動、SR…
何だか、息抜きばかりしているようだが、半年ぶりくらいに楽しみで本を読んだ。冒頭、聖堂騎士団のなりをした強盗団が、メトロポリタン美術館のオープニング・パーティーに乱入して大暴れするところは、いささか溜飲が下がった感がしたが、その後の展開にイ…
英国ゴシック文庫・市川純氏訳『アナコンダ』読了。エキゾチシズムと冒険という、キプリングに繋がるゴシックのもう一つの形の原型。商業的な観点とは違う、同人誌という区切りの中で登場した新しい風は南から吹いてきた。迷信的な原住民の、大蛇に対する恐…