2012-05-28から1日間の記事一覧

セガンティーニ『よこしまな母』

『空飛ぶツィプリアンの伝説』をみていて、主人公ヤセクを囲む人々のあまりにも過酷な前半生に打ちのめされる思いだったが、その頂点が、若いミハルとの別れで気づかされた、彼の母との甘いとは言えない逢瀬と引き裂かれた過去との出逢いではなかったか。子…

空飛ぶツィプリアンの伝説

字幕のない全く未知の言語でも、演出さえよければ話は通じる。そんなことを実感させる映画だった。十八世紀とは言え、東欧の田舎の暮らしの凄まじさと、荒っぽい生活。対する修道院という、並行して存在する異なる文化の世界。そこに投げ込まれた男の奇妙な…