神戸再訪060506


神戸滞在三日目。さすがに絹太氏に疲労の色は隠せず、ゆっくり目に活動開始。サービスの朝飯ものんびりとって、チェックオフした今日までの収穫を、実家に預かっていただく。海岸通を廻って古いビルを覗いたりして、大回りで「兵庫県公館」へ向かう。昨日の閉館が逆にいい目に出て、今日は土曜日なので、迎賓館内部を参観することができた。

戦後の再建ということで、オリジナルに復元する熱意について、ガイド兼監視の方から伺う。「外構以外は、戦後再建された偽物」という言葉がでたが、ここまで復元させる努力はほとんどオリジナルを造るぐらいの努力がいったはずだろう。その内容は、つたない写真でその幾分かを見ていただくことにしよう。
 
近代建築回遊に関しては、とりあえずここまでにして、帰りの時間までは再度本屋ツアーを敢行することに、まず手始めは旧小学校脇の店から、まず、創元社版「ポー全集」の第三巻、詩と評論篇を端本で。大きい本はあまり買わないようにという約束が、もう破棄される。その後元町高架下を廻る前に前回はお休みだった「古書店つのぶえ」にと誘われたもののまだ開店前だったので、まずは腹ごしらえ、ちょっと裏を廻って物色すると小さなカウンターだけの洋食屋さんが目について引き込まれた。入った時点で、ご近所のOLさんが入っているので、あたりを確信。せわしないけれど、おいしい昼をすませて表に戻ると、目標は開店中の印がでていた。
以下、まるまる半日を費やした、古書肆めぐりについては、次回に持ち越し、三日目で疲労も限界、少し予定より早めだったが二駅乗って基地と化した実家に戻り、妹さんが調達してくださった段ボール箱で荷造り。近所のコンビニから発送をすませ、大量の疲れを休め、早めに出発した。中華街を抜け、海岸通を通って三宮まででて、前回の訪問に引き続き、収穫の量と濃度は、まだまだ神戸の街を汲み尽くしていないことを実感しつつ、地下鉄経由新神戸から帰りました。夕食は、新神戸で調達した駅弁ですますことに。
いい加減疲労困憊でありながら、東京到着後、まだ早いということで、亀戸のブック・オフを覗いた二人は、ろくな収穫もないのをぼやきつつ、折からの強風にあおられながら、ご帰還遊ばしたのでありました。