売る快感 2008春〈一箱古本市〉LIBRE TONSURE 報告

朝起きての雨が心配だったが、出かける頃には上がり、会場である千駄木の大家さん「古書ほうろう」前の路上はすっかり乾いていた。二回目の参加でもあり、値付けを始め、K氏の準備おさおさ怠りなく、今回はさしたるトラブルも発生せずに開店することが出来た。一通りのレイアウトがすんで、周りの同業者さんの棚を覗くと、今回も自分たちの品揃えの薄さが気にかかる。
新刊に近いものから、戦後すぐの旧刊まで時期だけは、妙に幅広いのだが。そんな不安も開始と同時の来客の渦と、手にとって下さる方の反応がうれしくて消し飛んでしまった。特に開店早々大量にお買いあげ下さり、閉店間際まで追加してくださったO様には、どこにお住まいかは存じませぬが、足を向けて寝られません。
ほかにも、建築を始めとする、それぞれの分野で色々手にとって頂いて、自分の中の〈効き目〉をお買いあげ頂く、その快感は一度味わってしまうと、間違いなく〈依存症=中毒〉に嵌ってしまうことが、よーくわかりました。買う快感は勿論骨の髄までわかっていたものですが、いわゆるこれが、ドンデンが来るというやつですね。
さらに、『黒死館逍遙』のバックナンバー販売も、先ほどのOさんを始めとして、個人的には、十分な成果を上げることが出来ました。閉店間際に駆けつけてくださったsteward様、お買いあげ本当にありがとうございました。楽しんで頂けましたでしょうか。
そんなわけで、こんな貴重な機会を与えて頂いた、〈一箱古本市〉スタッフの方々、大家さんの「古書ほうろう」の方々。本当にありがとうございました。
お陰様でことしも、K氏共々、おいしいお酒を味わうことが出来ました。