探求書

ここのところ、年来の探求本が次々手元に入ってくるのでちょっと紹介。
とくに国民文庫版ペーター「享楽主義者メイリアス上・下」特に下は併載の、メレディスの処女作ゴシックロマン「シャグパットの毛剃」が大好きなので。(これについては後ほど詳述)
同じく国民文庫版メレジュコフスキー(戸川秋骨の英語版からの重訳、抄訳・)「先覺」レオナルド・ダ・ヴィンチの伝記小説。←岩波文庫で完訳がある「神々の復活全4巻、河出からそれを含む全3部の完訳もでているが。一番好きなのはこの版だった。(これも後述かな)
ブリッグスの「建築工匠史」は多分今に至るまで、建物の様式史でない、作り手としての建築家にスポットを当てた唯一の建築通史だと思う。だからかもしれないが、なかなか手に入らないし目録にでても当たらなかったりで一時持っていたものの、内容確認が出来ないのでちょっと不自由していた。鹿島から「建築家とパトロン」という類似内容のものも出ていたが、現物を手に取るとやっぱりこっちの方が面白い。
鹿島といえばブラウンフェルスの「西ヨーロッパの修道院建築」これも最近買い戻せた本。名前だけ見ると素っ気ないが、修道院の建築とユートピア思想の具体的な例証を写真や模型などと共に、歴史的に行っている。中核に置かれているのがスイス、ザンクトガレンの修道院、黒死館における「聖ガル寺院」!
しかも、今回買い戻した本にはちょっとしたおまけまで付いていた。