「日本の鶯 堀口大学聞書き」

先日、関容子「日本の鶯 堀口大学聞書き」入手。
まるで、詩人との相聞のような全体の流れと、最初の頃の緊張が緩やかに解けてゆく流れが心地よく、ゆっくりと詩人の全体像がそうして現前してくるのがドキドキするようなスリルが。渋る老詩人に決して理詰めでなく、その深いところを明らかにしてゆく著者の手腕は素晴らしい。
講談社文庫版でしか読んだことがなかったので、講談社文庫を探していたのだが、まさか、元版が見つかるとは思わなかったのでちょっと驚いた。
しかも、あって欲しい本屋さんから買えたのでそれもうれしかった。
久し振りに多摩川を越えて最初の駅。目黒線南北線が開通してからは初めて。K書房御主人にはお会いできなかったが、棚の雰囲気が全く変わっていなかった(でもちゃんと、今の御主人の写真関係も充実していた)ので、安心しました。お店でチョコチョコお母さんに耳こすりしていたお嬢ちゃんも可愛かった。こんなお子さんでは、メールマガジンでの家族サービス風景もさもあらんというところか。
気持ちよくほかの本も選んで店をでる。
で、この本を再読していて、どうしても欲しくなってしまった、求龍堂刊「動物詩集」買ってしまう。