阪神異人館と古本屋巡り旅(1)

sutendo2005-08-24

絹太君のイヴェント参加の尻馬に乗るつもりが、すっかり、神戸の街と大阪の街の魅力にとりつかれて還ってきました。初日の異人館ルポと、週末には引っ越しだというのに段ボール一箱分の古本収穫については後程詳細。
まずは2日目の「Super Comic City 11 大阪」
昨日の衝撃からようやく回復して7時過ぎに宿泊先を出る。偶然なのだが、この近所に、しかも地下鉄の駅に向かう途中に近代建築愛好者垂涎の的、中之島公会堂があるという。隣はあの図書館。日曜早朝ということもあり、ゆっくりと鑑賞、撮影できました。その後地下鉄乗り継ぎでイヴェント会場入り。先日のビッグサイトに比べて、ちょっと開放的。ペーパーの折りとか、ちょこっと手伝ったものの、結果は足を引っ張っただけ。まあまあの売り上げらしいが、昨日神戸で買った古本を埋めるくらいの分量だったらしい。周りをうごめく年若い(たまには例外もありましたが)女性たちの熱気に眩暈のしそうな5時間でした。(添付写真、棚の一番奥、真ん中編に立っているのが素天堂本であります)
開催中も間歇的に雨が降っていたが、撤収作業の頃には小止みになってそれからの古ほん長征の間ほとんど、傘がいらなかったのは、引率する絹太氏の普段の心がけのたまものであろう。感謝。会場から右にそれて。直接地下鉄の駅までちょっと歩くが、普段見慣れていないので、愉しくあっという間に目的の乗り継ぎ駅。幸い、最初の電車に座れて“なんば”まで。あの広大な難波の地下道を若干迷い気味ながら、食事どころも何となく見つかり、お休みもそこそこに地上へ出る。目的の“なんばブックセンター”がなかなか見つからなかったが、地図の通りに歩いて前ふりの本屋さんを何とか発見。そこも結構おもしろかったが、なんといってもブックセンター入口の「山羊ブックス」そこで、素天堂は今次旅行二度目の発狂。まず、放出本の平台でロマン文庫「ペピの体験」、100円コーナーで安部公房「水中都市」カポーティ「夜の樹」晶文社セルビアの白鷺」など。文庫棚でも広瀬正「T型フォード殺人事件」全集の棚で集英社版「ジロドウ・クノー」「ブッツァーティ他」など探求本が。もうすでに限界まで買い込んでしまって、奥の店で買い物する気力を失う。自分では気がつかないのだが、絹太氏にいわせるといい本屋さんにいって、いい買い物をすると奇妙に機嫌が悪く見えるらしいのだが、そのときも全くそのその通りだった。他の店でも買いたいものがないわけではなかったが、もう表で呆然と買った本をこねくり回すばかり。それから何カ所か巡ったけれど均一本のコーナーで小林信彦「中年探偵団」文庫など買っただけ。荷物多過ぎのため途中で、買い物もできずにホテル帰着。興奮状態醒めやらず、飲み物くらいしか欲しくないし、ということで館内の自販機で、晩酌を買い込んで本日の買い物は終了。カポーティ「夜の樹」を取り出し、「ミリアム」を開いて無理矢理絹太君に押しつけて風呂に入る。寝る前にカポーティの話などを肴に缶チューハイ・パーティー。2日目終了。明日は神戸再訪。