一箱店主日記@谷根千

sutendo2007-04-30

06:30起床 シャワーで目を覚ます。ほとんどの準備を昨晩K氏が終わらせておいてくれたのでそのまま出発できる。
08:00朝食代わりにコーヒーとケーキで、マリー・アントワネット風。
08:30出発 新大橋通で信号を渡った瞬間タクシーを拾える。ラッキイ。
09:00亀戸駅前から上26上野公園行き都営バス乗車。乗ってみたかった路線なので、素天堂ご機嫌。素晴らしい一日の始まりである。
09:36予定より少し遅れで根津駅前到着。集合場所「ふれあい会館」へ。やけに人出が多い。
10:00出席をとって、大家さんである「GalleryJIN」へ、スタッフの方の先導で向かう。
10:05思ったより広いスペースで喜ぶ。ボール箱以外にも多少の文庫を平積みできるし、予備の本も広くはないけど置くことができた。
11:00イヴェント開始。早速、本日のお薦め品の筆頭、教養文庫の古い版が、家族連れのお父さんに早速買ってもらえた。まずはさい先のよいスタート。ふたりは座れないので店番を交代することにして、K氏は早速偵察とスタンプ捺しに向かう。それ以降まずまずの動き。とにかく見てもらえるのがうれしいし、隣りあった店主さんとの会話も、けっこうはずむ。主宰の南陀楼綾繁氏の自転車部隊から、店名「Libre Tonsure」について質問されたりした。
12:00K氏と交代。まずは偵察。比較的広い地域にランダムに点在する大家さんを捜すことがまず楽しく、周辺散策を兼ねて大変好ましい。確かにお目当ての本が無くとも、散策だと思えば、苦労ではない。が、それにしても広い。日暮里に近い近い大家さんはパス。不忍通りに下りて、古書ほうろうの店頭へ。面白そうな昆虫本の箱に群がるむさいミツバチの群を横目に、隣のバレエ本を集めた箱を物色。ロモラの書いたニジンスキー伝記もあったけどここもパス。店頭でなないろ店主に遭遇。挨拶。店内は結構しっかりした品揃えで、たのしいが、今回はざっとみるだけ。不忍マップを片手に大通りを上野方面に向かい、途中地域イヴェントのかわいいお嬢さん方のパレードを堪能。眼福眼福。往来堂店頭で中原弓彦『世界の喜劇人』を掴んで、お店に戻る。K氏が『ベジャール自伝』が売れたとうれしそうに報告。ふむふむ。
13:00店番を交代。何となく周囲の店主さんたちを見ていると、結構忙しく動いている。お客も切れ目なく続くし、結構盛況である。手にはとってくれるのだが『大理石』をはじめとする。ハードカヴァーの翻訳物が捌けない。値付の失敗かもしれないが、ちょっと悲しい。
14:00K氏がすし花館の握りを買ってきてくれたので、交代で食事。まだ行ってない上野方面を偵察。下見板張りにペンキ塗りの清楚な「根津教会」からオヨヨ書林へ。ミステリ中心の箱から、欲しかった喜国ご夫妻の『メフィストの漫画』を入手。持って帰る間も惜しく、不忍通りの雑踏を交わしつつ、後書鼎談をよむ。やっぱりいいなあ。
15:00ボチボチ廻りの店主さんが在庫処分の方向。素天堂もK氏の指摘で、もう少し手にとってくれたお客さんと、値段の話をはじめる。そうすると、わずかな値引きでもお客さんが買ってくれる。そうやって、『大理石』だとか『ブラックユーモア漫画集』など、ボチボチ動き始めた。
16:00最後の交代時間。スタンプ捺しに命をかけたK氏が最後の制覇に向かう。その最後の成果は、うーむ、ちょっとかわいい、しのばずくんのお守り。その脱力感に、周辺は大受け。終了に向けて少しずつ、フリップや売り上げの整理をはじめる。
17:00イヴェント終了。残品を片づけると段ボールに収まってしまう。なんと分量で半分が売れたことになる。まずは目標達成。その後、三々五々打ち上げ会場へもどる。地下へ下りてまったりとしていると会場整備のヘルプの声がかかり、お手伝い。
18:00集計が遅れているとのことだったが、主宰の南陀楼綾繁氏の司会で、十分過ぎに開会。各賞の発表。個性的な箱店主の方々に納得。最終的に売り上げの発表、分配があって全日程終了。みなさま、どうもありがとうございました。
19:20根津駅方面に向かうが、試しに、バス停を確認すると、亀戸行きが十分待ちくらいなので、帰りもバスに。夜は夜で車窓が楽しかった。
20:20帰宅。一風呂、路傍の埃を流して、精算。なんだか得した気分で最後のチュウハイがおいしかった。どうもご苦労さまでした。
忘れていけないのは、終日立ちっぱなしでお付き合いくださった、眼鏡のキュートなお嬢さんスタッフの方、大変な作業にも笑顔を絶やさず、座を盛り上げてくださってありがとうございました。