脱稿!!!

sutendo2007-08-02

三ヶ月にわたる取っ組み合いからやっと生還。目の前を包む濃い霧のあまりの深さに、何度か投げ出したくなった今回の作業だった。漫然と聞いてるものならまあ良い。音楽なんていうものを「黒死館」と結びつけようとしたのが運の尽きだった。
四人の楽人から墓窖の造作、カリルロンの音色までなまじ魅力的なだけにどこまで踏み込めるかがまったく掴めなかった。そんなわけで、今回、本文の引用が異常に多いのは、虫太郎以外の誰も、そんなことを書いてないから、なのです。というわけで今回の内容です。
DER MUSIKPAVILLON VON KOKUSHIKAN   まずは音楽、すべてが音楽?
前説 / 一、マンハイムロココ〈 宮廷楽師カペルマイスター伝説 〉/ 二、独りで三十櫓楼船ブセンタウルを漕げ〈カリルロン〉
intermezzo ミーハー的洋楽ファンの牙城〈すりい・もんきい〉/三、雪の墓窖は幻か 〈 伝説と正伝と〉/ 
付録 / 淺草興行界回顧 東 久雄 『新青年』昭和九年七月号
〈おまけ〉に、同じ『新青年』から陶山密の柔らかエッセイの抜粋をつけました。中身は、見てのお楽しみということで。
例によって、発売はコミケ当日、通販の開始は、その翌日からになります。
ファウスト」から始まった、「黒死館ヴァラエティ」シリーズ、いったいいつまで続くのか。