アキバPC買付道中

久しぶりの、週中休日。前から約束していた銀座「葡萄屋」での名物ランチ、〈とりめし〉をK氏に紹介。十一時半過ぎには着いたが、休日は十二時からだという。時間つぶしに有楽町駅前、旧「S-マップ」現「B-カメラ」別館をひやかす。実は、だいぶ前から動画編集用のPCが欲しかったのである。現在の環境ではギガ単位の移動に時間がかかって、PCの他の作業が出来ないというのがだいぶ前からの不満だった。どうもその目つきをK氏に読まれたらしく、やっとありつけた〈とりめし〉をかっ込みながら、アキバでの買い物を提案してくれた。嫌も応もなく食事をすませて銀座線へ向かう。
人混みにはいると機嫌が悪いK氏は、銀座駅コンコースの雑踏がお気に召さなかったが、ヲタクの聖地〈アキバ〉に降り立った途端、雲霞の如き大群衆もなんのその、機嫌は回復、むやみに足取りが軽くなった。目標は「S-マップ」ショップ・ブランドの中級品だったのだが、スペックと値段が折り合わず、取りあえずお茶。ちょっと歩いた中央通りの向かいに二階なのに「谷間」といういかにも古めかしい喫茶店が。ノンビリとくつろぎ、鋭気を取り戻して、今度は同じ側の「T-クモ」を覗くことにした。まずはB1のモニタ売り場から見たのだが、やはりここも、値段が問題だった。ついでに本体を覗きにいったら、今では日本から撤退した某牛マークが、ショップ・ブランドとして並んでいるではないか。しかもその上には、今回の目標である「ヴィデオ・キャプチャー・ボード」まで展示されていた。「どうか買ってください」といわんばかりの品揃えと展示に大乗り気のK氏。しっかり現況に近いXP搭載機と、キャプチャー・ボードはそこで揃えた。
後は、モニターなのだが現在の十五インチでは、並行作業の多い文字入力さえ不自由であろうというので、目標は十九インチであったが、やはり、値段が折り合わない。散々「S-マップ」リサイクル館の2Fを歩き回って最終的には憧れだったM電機の〈RDT17ILM〉にすることに。機種は若干古めだが、ドット抜けもなく、早速包んで貰って、羽根のように軽いモニタの包みを抱えてご帰還遊ばしたのである。いまはすでに置き換えて、そのモニタで打ち込んでいるのだが、いまさら、大きめの画面の快適さに、驚いている。PCにはまりはじめた一時期は、ソフトを求めて歩き回ったアキバだが、暫く振りに歩いてみて、その変貌の凄さに驚きながら、ご機嫌のよかった素天堂である。