大広間で二十年ぶりの再会〈クリスピン〉 極私的MYSCON10報告

八時半ぎりぎりまで作業だったので、到着できたのが九時半。入館前に食事でもと思ったが、本三到着が九時過ぎで目当ての店は閉店。弁当を買い込み、「後、二人」と話しているＮさんに会費を払って入館する。当然ながら、すでに個別企画が各部屋で始まってしまっていた。どこへ行こうということもなく大部屋へ。数年ぶりの桐生さんや、のりりんさんがマッタリとされているところで、支度して用意したものを出す。順調に再生はできたが、そのうちに、流れる画像そっちのけで、素天堂の持ってきた泡坂本から古本話に夢中になってしまった。のんびりと過ごしているうちに、個別企画が終了して、三々五々、別の隅でオークションの準備が始まる。彩古さん、石井春生さんをはじめとする強者の出品でそこそこの品揃え。クリスピン「お楽しみの埋葬」を始め、久しぶりの参戦であったが、和気藹々の中で数冊掴む。それにしても素天堂などは足元にも及ばない強者揃いの面々であります。
大盛り上がりのなか一瞬の消灯。深夜の「ゲリラ企画１０年史」が始まった。GAKUさんの絶妙なMCで、歴代の芸達者が連発するボケに的確な突っ込みが入る。恒例の大喜利にはいっても芸達者たちを向こうに回して大奮迅でした。その後久しぶりの石井春生さんと、このところ立て続けのイヴェントのお話を伺う。何となく横になっていると、いろいろな方の話し声が聞こえるともなく耳に入ってくる。
そのうちに寝てしまったらしく、目が覚めると大広間には自分一人だった。寝不足気味で、ボーっとしているうちに一人、また一人大広間に入ってきてあちこちで、昨晩の続きか、ミステリ論議が交わされている。最近の流れにすっかり取り残されている素天堂にとってはちょっと入りにくい話題のなかで、いよいよ、八時。代表のshakaさんの終了宣言。
本郷通を外れて裏道を白山通りに向かう途中、ポツポツときた。一日遅れの雨になった。
都営大江戸線、清澄白河駅をでると雨は本降り。そんな中、空腹に負けて近所の飯屋を探しているうちに方向を見失い、反対方向へ自転車を走らせていた。それに気づくまでに二駅ほど戻っていた！　泡を食って方向転換して帰宅したが、全身グッショリ、先週といい、何とも、今年は最悪の星回りだったようである。