夏休み最後の遠足

復職が決まって、11月1日からいつもの暮らしに戻る。体力の回復をということで、アニヴァーサリー行事で、ここも念願だった葛西臨海公園行きをK氏がセッティングしてくれた。水族館も観覧車もある、地元のリクリエーション・スポットだ。
色々検討して経路を検索して、結局半蔵門線経由、東京駅から京葉線で最寄り駅へ行くことにした。三越前から日比谷まで東京駅を斜めに突っ切るということだ。
未だ工事中の八重洲口から長い動く歩道を経由して、某ネズミーランド行きの群衆に混じっての行軍はK氏には結構きつそうだったが、まあ、素にとっては立派なトレーニングであった。幸いすぐに各停が到着して、ノンビリと休養がてらシートに座れたが、後から乗り込んだ子連れグループは、座席の確保で大童だった。帰りはもっと大変だろうなあ。各停といっても都内だし、すぐに葛西臨海公園駅に到着。
降りてみたら結構な人出だったが、公園は構内が広いので窮屈な感じはしない。あっちの方で観覧車が誘うが、まずは水族館を目指す。構内地図で淡水館が近そうだったのでそちらへと思ったら、水族館構内へ入らなければみられないらしい。本館の背の高いドームはあちこちから見えるが、実際に来てみるとエントランス設備が広いので、威圧感はない。
  

本館周囲の海水プールでまずは波のお出迎え。隠れているが彼方にネズミのおうちのシンデレラ城がその後に見える(はず)。明るい館内は入ってすぐのミュージアムショップ以外は何も見えない。拍子抜けしていたら、地下に降りる階段が目についた。照明の落ちた室内の向こうに広大な水槽がみえ、まさかの大物、クロマグロ他の大型魚類が疾駆している。向かい側には、シュモクザメやイトマキエイがお出迎えである。
度肝を抜かれて順路を辿ると水槽は海域別に分類されて、明るかったり暗かったりして変化が楽しい。どの水槽にもいわゆる、華があって飽きることがない。よくできたレイアウトは混んではいても、水槽が見やすくあっという間に回りきったようだった。室外では渚がレイアウトされて海岸付近の生き物の生態が、たのしい。最後にペンギンたちを観覧して(半地下の順路で水中の彼らを見られるようになっている)、本館を出る。
そういえば淡水館があるはずと、案内の通りに歩き始めるが、園内の植生が自然な雑木林にに見えるようにレイアウトされていて、見晴らしが制限されているので、ちょっと不安だったが、地味な展示だが工夫されていて、地味なりに楽しかった。特に渓流の再現には眼を瞠った。ルートにも変化がつけられ水族館とは言いながら、風景にも気を遣った構内の景色は、離れがたい風情であった。
 
感じのよいメインストリート沿いのレストハウスで食事をすませて、海岸に近いガラス張りの展望レストハウス「クリスタルビュー」で久しぶりのオーシャンビューを楽しむ。浜辺散策はこの次にして、もう一つのメイン・イヴェント、観覧車へと向かう。水族館のドームより背が高いから、どこからでも見えているがなかなか近づけない。途中バーベキュー広場でいい匂いに涎を垂らしつつ、芝生広場に君臨する怪物とご対面である。
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ほとんど待つこともなく乗車できて、K氏共々観覧車初体験。ゆっくり回るゴンドラに足を気遣いながら登る。ゆっくりと変わる景色を堪能するが、K氏は珍しくゴンドラが怖いらしく笑顔が引きつっている。三時を過ぎて、疲れも出てきたので駅に向かうと、駅前のバス停になんと、一之江行きのバスが停車している。なんだ、都営新宿線に一発で出られる路線があったのだ。