いつもの季節

温度には関係ない、半期に一度の新刊準備の季節である。前回も結局はとんでもない世界に踏み込んでしまって、えらい往生したはずなのに、今回もこりもせず、世間とは縁のない世界を漂いすぎて、プロデューサー氏に一喝された。当然のことながら、期日を考えなければならないこの時期に、遊びが過ぎようというものである。
建築幻想の全体像などと言う、馬鹿なことを考え続けているから、ちっとも先へ進まないのだ。何とかしなくてはいけない、と、思いつつ、抹香臭い宗教の世界から離れられずにいる。「今年は無理ね」とK氏は言い放つ。当然である。そこを何とかして、お待ちのみなさんと相まみえたいものだ。K氏に迷惑はかけたくないけれど、入りこんだこの遊びは果てしがない、さてどうしよう。