文学フリマ20 東京 5月4日(月祝) オ35 出展します
今回の新刊は、「戦前『科学画報』小説傑作選 3」A5 180p 1000円。一年にわたってお送りしてきた同誌ですが、今号で最終巻になります。
巻末には戦前の『科学画報』に掲載された小説の全リストも掲載、海外作品については、可能な限り作者、原題を調査してリスト化しております。
偶然ですが今回はミステリー色の濃いラインナップになりました。大下宇陀児の傑作小説「電気殺人」を発掘、その他おしゃれな筆致で世界最初の犯罪を書いた「空中の殺人」はじめ翻訳作品もミステリー、怪奇と傑作が揃っています。
さらに今まで名前のみ知られていた、情報時代を先取りする驚異の犯罪を描いた寮佐吉「生ける人脳図書館」も復刻することができました。勿論おなじみの噴飯物も取りそろえております。
別刷付録としてB6 8pの「空中の殺人」別ヴァージョンもつきます。
こちらはほぼ同時期に『新青年』に掲載された作品で、河原訳と比較してお楽しみいただけるかと思います。誰の訳かは開いてのお楽しみ。
そんなこんなの大盤振る舞い増ページ、是非手にとってご覧下さい。
戦前「科学画報」小説傑作選3 目次
- 「葡萄酒の盃」 シドニイ・ホルラー 青山三郎訳
- 「電気殺人」 大下 宇陀児
- 「スフィンクス上の殺人事件」 ジョン・ローレンス 港武者之介訳
- 「消え失せた牧師」 木村 介忠
- 「予言した首」 ウィルヘルム・フォン・ショルツ 田中加奈太訳
- 「空中の殺人」 アラン・ボット 河原萬吉訳
- 「ポッターの幽霊機」 アーサー・ケーヴ 久我啓一訳
- 「コールド・ライト時代」 佐野 昌一
- 「或る愛国心」 木村 虎夫
- 「生ける人脳図書館」 寮 佐吉
- 「『人波』放送」 クルト・ジオドマク 浅野玄府訳
- 「地球人間」 深草 千馬
- 「毒蛾」 君塚 克己
- 「宇宙怪航船」 深草 千馬
- 「百年後の科学画報」 宮里 良保
- 噴飯的解題風対談
- 小説全リスト
また、「戦前『科学画報』小説傑作選1号、2号」「ダクダク」「黒死館逍遙別巻」など既刊在庫本もお持ちいたしますので、今回もよろしくお願いいたします。
会場は東京モノレール東京流通センター前下車。東京流通センター 第二展示場2F、11:00-17:00です。