3回目のMYSCON MYSCON5

今まで、ホームページに余裕がなく、書けなかったレポートをこちらで。
会場は、本郷の旅館「鳳明荘森川館」荷物(処分本)が重かったので、東京駅北口から1時間に2本しかない“荒川土手”行きのバスで「東大正門前」へ、ついてまだ覚束ない記憶を頼りに歩きはじめると、スタッフの方が。時間を聞かれて話をしていると丁度、PUHIPUHIさんが来合わせて一緒に会場の旅館にはいる。
スタッフの皆さんのお出迎え。生意気に常連の顔をして会計の透子さんに会費を納めるのに「もう金の話なの」と軽口。今回の部屋割りは比較的若い方が多かったのだが、持っていった処分本を開き出すと、PUHIPUHIさんが、絶妙のつっこみを入れてくれる。そのうちに向かいの重鎮部屋へ消えたので覗きにいくと石井女王様のお持ちになった貴重本「初期創元推理文庫 作品&書影 目録」をみんなで見ているので覗かせて頂く。驚嘆!の一言。
例年より早い開始で、大広間へ。
フクさんの挨拶で開始され、早速、高田崇史さんの紹介とともにインタビュー開始。「飲みもしないでしゃべれるの」という高田さんの言葉で、ゲストとインタビューアーに若干の羨ましい特権で缶ビールがおかれる。
しかしその効用は驚くべきもので緩急・変幻自在のインタビュー内容は会場を何度も笑いの渦に巻き込んだ。しかしみんなよく読んでいるね。礼儀上も当然なんだけどね。会場からの質問も的確だし。そのあと、高田さんは翌朝までお付き合い下さった。
休憩前に、グループ分けと本日の全体行事の説明。shakaさんをはじめとしたスタッフによって、今回のゲームのテーマ「MYSCONにくると桶屋がもうかる」の発表と模範演技。前提と結論に如何なる飛躍とギャグを込めるかが今回の骨子。単純そうだが結構難しい。解散して重鎮グループにお付き合いしてコンビニで買い物。今年は思惑あって飲み物のみ買い込む。
1時間ほどの休憩のあと、スタッフの鳶迩さんと進井瑞西さんの引率で今回の題材の検討に入る。楽志さん、戸田和光さん、杉本@むにゅ10号さん(2回目のお手合わせ)、たれきゅんさん、アーネストさん、鞘鉄(さやがね)トウ、それに素天堂の9人。
カンカンガクの、でも和気藹々の討論の末、このグループの結論は、「MYSCON」→「ミスコン」→「本郷」→「東大」の連想で「マッド・サイエンティスト」→「ある発明で有名な博士」→「ジャンピングシューズ」→「天上ブチ抜き」→そうして、たれきゅんさんの絶妙のビールつぎでいい気持ちとともに「タライ落としギャグ」までの流れが決定。新規参加のアーネストさん、鞘鉄さんもたれきゅんさんの指導のもと積極的に参加されていた。
さらに演技者に決まった、楽志さんと瑞西さんによるネタづくりが始まって、階下の「大部屋」へ戻ると、ほかのグループはまだまだのようで、演技の方に預け済みの我々はゆっくり茶々を入れながら高みの見物。引率のスタッフ同士のジャンケンで順番が決まって行くが、早く決まった我々"グループ8"は安心。結局、1番最初になったが、「早いほうが印象が強いので有利」などと、たれきゅんさんと話す。実際、いつも思うのだが、九つもグループがありながら決してアイデアが重ならないのが本当に凄いと思う。実際、いくつか我々が検討したアイデアも別の形で他のグループが使っている。
で、楽志さんと瑞西さんの絶妙のコンビネーションの演技と、意表をつくボードの絵で、場内大受け。アイデアは何倍にもふくらまされていた。楽志さん、瑞西さん本当にご苦労さまでした。で、楽志さん本人の記述はこちらにhttp://cafe.don.am/heaven/diary/
全体企画のあとは、「初心者に勧める海外の短編・短編集」グループと「ライトノベルを語る」グループ、「『ネジ式ザセツキー』読書会」グループ、さらに大部屋で初心者向け企画があったのだが個別企画が盛況で、大部屋には人がない。大部屋企画で本の整理をしようとしていた素天堂はちょっと、拍子抜け。石井さんが選んで処分本を持っていってくれた「海外短編」の部屋へ茶々を入れに行く。それらの本は殆どにもらい手がついてくれていた。石井さまご協力感謝。12時過ぎに個別企画は終了。マッタリ大部屋とオークションに別れる。そこでやっと並べていた本をおそるおそる見に来てくれる人が現れる。「持ってっていいんですよ」という素天堂の言葉に、少しずつみんな手を出してくれる。50冊くらい持ってきた本は、ついに朝には残り4冊になった。持ってってくれた里親の皆さん、本当にありがとうございました。
今年こその深夜の「大部屋企画」わくわくしながら待っているうちに会場の設営が進み、どうやら喫茶店のようだ。そこに現れる4名のお客と、喫茶店のマスターの掛け合いが進む。早い展開と多量の台詞は「夢の遊眠社を髣髴とさせる(本当)
どうやら、お客は現代ミステリーの諸相を現しているらしい。そこに闖入する異形のマント怪人(笑)。とお客は突然4人のヒーローに変身。名乗りは「MYSCON5」(大笑)http://www.roy.hi-ho.ne.jp/k-enji/myscon-5.htm
でも一人足りないじゃないかと思うのだが、それは最後のオチの伏線。うーん、面白さを伝えられない。でも、楽しみにしていた期待の何倍も愉しい企画だった。(スタッフによる製作裏話はこちら→http://www.roy.hi-ho.ne.jp/k-enji/ ね、見てみたくなったでしょ)
そのうちに終了したオークションのメンバーが下りてくると、既にできている「ミステリコミック」グループのほかに、日下さん、フクさんを中心にした「追悼 都筑道夫」の輪ができる。もう、先に買ってきたワインと、iichikoのお茶割りの酔いと相俟って興奮状態になった素天堂は、話の流れを無視して割り込み放題。温かく迎えてくださった皆さん、ありがとうございました。さらに一段落したあとも別のグループで都筑放談のし放題。石井さん、牧人さん、アシェさんをはじめ周辺の皆様にご迷惑をお掛けしつつ朝になってました。
あげくに脱いだセーターが見あたらず(と思いこみ)旅館中を探し回り、ついにINOさんに話すと素天堂の後ろを指差し「あれじゃぁ、ありませんか?」最初の全体企画の時、座ったところに置きっぱなしでした。最後までご迷惑お掛けしました。最後は石井さん、彩古さんをはじめとする重鎮グループの後ろについて旅館をあとに。お茶を誘って頂いたが限界の素天堂は固辞して帰宅。お付き合い下さった皆様ありがとうございました。