MYSCON6 素天堂の独断レポート#2

というわけで、なんだか不十分なまま、全体企画時間切れとなる。でも、こんな形で自分の持っているモノを整理して、再構成出来るというのはやっぱり面白い作業なので、また、お願いします。でも、受けがねらえたり、納得してもらえる結果を生むような、気の利いたお題の捻出が結構大変かもしれない。
若干の心残りのまま、コップ(と飲み物)を持って個別企画の部屋に移動「ミステリ洋画劇場」。2000年を過ぎてからほとんど劇場で映画を見ていない素天堂が、映画ファンなどとはおこがましいのは重々承知の上で、参加させて頂く。グズグズと部屋に到着するともう、茗荷丸さんをはじめレビュアーの方は勢揃い。再生装置の準備が整って、深川拓さんが口開け。最新映画からの紹介、アメリカ映画「SAW」の内容紹介とフランス映画「ロング・エンゲージメント」の感想。茗荷丸さんが苦労してらしたが、語るべきことの多さに対して時間が足りない! というのがよくわかる熱血解説(内容は秘密です)。レジュメに上げられた作品数も半端じゃありません。その中で素天堂が劇場で見ていたのは「ハンニバル」だけ。お次が、セミクラッシック部門? 石井春生さんのアメリカ映画「デストラップ 死の罠」。うーん、渋い。素天堂もその筋が本命なので、納得の一本。レジュメにも載っていないもう一本が「オーソン・ウェルズのフェイク」ウァー、これこそ、だましの最高峰。でも若干マイナーなんだよね、石井さん。ここでご指名頂き、番外編素天堂は当日持参の「毒薬と老嬢」のシナリオブックの自慢。みんなのリアクションがちょっとうれしかったりして。
最後は政宗九さんの究極のピンポイント、韓国映画新作紹介。でもちゃんとミステリ版。大昔の清張作品の映画化を思わせる、地味だが強烈な「殺人の追憶」。もっとこっちのほうが、実はお奨めということで登場したのがレジュメにあげられていた「ロスト・メモリーズ」。タイムスリップ・ミステリということだがいわば「高い城の男 韓国版」の趣。それにしても面白そうである。これで時間泥棒がまた増えることになりました。
もちろん参加者も一過言持った方ばかりなので、各レビュアーに対する突っ込みも半端じゃなく、そんな中で少ない時間を有効にまとめられた茗荷丸さん、スタッフの方ご苦労様でした。
ところで、「毒薬と老嬢」もですが、アメリカ映画の異色作「悪い種子(たねと読むらしい)」が最近DVD化されたそうです。内容については、某所でアップしたこともあるので、詳しくは書きませんが、ある意味、ミステリ映画の極北といえるかもしれません。とにかくすごいです。
で、また、続きます。