ヤマネコさつじん事件 舟崎克彦 佐々木マキ表紙・さしえ みんなのライブラリー 5 金の星社1989初/19906刷 ISBN:4323016859

MYSCON6の特別企画児童ミステリ紹介で気になっていた本の1冊。素天堂はジュブナイルだからと言って、軽視はしないし、作品によっては一般の作品より高く評価するものさえあった。だから、あの深夜企画はとても嬉しかったのだが、あの分量に圧倒されたのは否めない。 そんな中で目に付いたのがこれ。何しろ、挿絵が「やっぱりおおかみ」の佐々木マキだし。舟崎克彦は名前は知っていても作品は読んだことがなかったが、決して水準が低かろうはずはないだろうと思っていた。でも、リポートにも書いたとおり、児童向けの作品が手に入れづらいのは重々承知だったので、入手を焦ってはいなかった。それがつい先月近所の不定期ショップでこれを見つけました。まあそのうちに、と思っていたのですが、きのうクレイトン・ロースン「天井の足跡」の読了後、ちょこっと手を出してみました。
うーん、奇妙なはがきが巻き起こす、ちいさな村の事件、その流れと結末はこう来るのかというのが感想です。小学校3,4年にこの手法はちょっとすごいけど、何か言えばネタばれになりそうだな。で読後感といえば、アヒルの奥さんの金棒引き振りが楽しいのと、クマさんの百合根のシチュウが美味しそうでした。