さて、ご同行の方々と“蔵之助”の店内へ。付 ちょっと二次会

入り口に陣取る石井春生さんにまず、会費を支払う。とりあえず奥の席へといったところで、向かいは末永昭二さん、お隣が中相作さん斜め向かいの若い方が本日の主賓の一人本多さん(勿論、後の自己紹介で名前が分かったのですが)。というより周囲の方々すべて主賓ばかり。ポット出の一見には居場所がない。そのうちにプヒプヒさんがきてくれたので、ちょっと避難。買ったばかりの「初版第一刷・黒死館」を見せびらかすと、先ほどから座の中心だった芦辺さん……ウワーッッ「殺人喜劇」の芦辺さんだ。「地底獣国ロストワールドの殺人」の芦辺さんだ。……からお声を戴く。なんと黒死館トリビュートのアイデアをお持ちとか。そんなことなんか考えたこともない軟弱黒死館徘徊者にはもったいないお言葉も。そのうちにいつの間にか、あっち行ったりこっち行ったり。素天堂がサイト立ち上げの際、お世話になった阿部(もぐらもち)さんにご挨拶。あげくには、各所で素天堂の若気のイラスト入り絹太君の同人誌を売りつける始末。絹太君の作品は勿論素敵なものではありますが、それの足を引っ張るようなイラストを気に入ってくださった皆様、お買いあげありがとうございます。
いつの間にか後の方で歓声が聞こえるので振り向くと。なんと執事の倉坂さんがいない隙に、ミーコ姫がプヒプヒさんの肩に! ウワーッ、美猫と野獣だあー。というような。どこかでは「てにぷり」とか「かかいる」とか日本語らしくない語彙さえ飛び交う。なんだか訳分からなくなった状態に、なりそうになったところで、なんと四時間経過、お開きに。最後にみんなで寄せ書きを二三名全員が全員に書くという、暴挙で酔いも醒めましたが、これは素天堂にとっては宝物であります。お誘いくださった石井さん本当にありがとうございました。
帰りのエレヴェーター前で中さんから、二次会のお誘いを頂く。なんと芦辺さんおすすめの名前もゆかしい「幻影城」というお店がゴールデン街にあるという。「そりゃ−行かないわけには行きませんから行きます」という、これも日本語変換辞書から抗議がきそうな返事を即答。西口のタクシー乗り場から二台に分乗して何年振りかの新宿。まして、ゴールデン街なんて二〇年振り以上だろう。後続車を待って、不思議に静かな花園神社脇を歩くのも、本当に久しぶりだ。ゴールデン街の成り立ちくらいは一般常識的には知っているのだが、うーん、狭い。とってもきれいなママさんが迎えてくれるし、先客もかわいい女の子二人連れとか思っていたら、なんと、トランスジェンダーさんなのだそうである。そこで珍品ヴィデオの鑑賞会。その内容は口が裂けてもいえません。いやあ、眼福眼福。でまだまだ盛り上がりそうな席を翌日用事があるために失礼させていただいた。素敵なお店でした。