久しぶりに国立博物館へ行ってきました。

sutendo2005-07-19

3連休の中日と言うことで、通常展観だというのに結構な人出。最後にきてからもう2年程たつが、展示物の密度がどんどん希薄になっている。大昔の、窓におおいもなく、展示品なのか、所蔵品の倉庫なのかわからないあの状況がよかったとは思いませんが、なんだか寂しいです。でもゆっくりと、余裕を持って全館を見終わるのに約3時間というのは、ちょうどいい分量なのかもしれません。
全体の印象が変わるようなことはないのでしょうが、博物画の大量公開や、絵画部門における「河鍋暁齋 地獄極楽図」の展観など、展示物の質が微妙に変化してきているのはうれしい。初期の浮世絵もこの博物館での楽しみの一つで、季節テーマで統一された展観も楽しかった。
今回の国宝陳列は密教の秘宝、明王をのせている孔雀の正面像がおしゃれな「孔雀明王像」。
博物館や美術館での楽しみは展示品の観覧だけでなく、合間の休憩のスペースでの飲食もあるとおもうが、東洋館脇のレストラン「ラコール」で食事もおいしかったし、のんびりできました。とはいっても平日の昼下がり、ほとんど人のいない「精養軒」で黒ビールとサンドイッチで過ごす、チープな贅沢も捨てがたかった。それから最近の「ミュージアム・ショップ」の充実は結構すごいもので、各地博物館の図録はもちろんのこと、関連書籍もそろっているが、女性客を目当てなのだろうが、おみやげ風のアクセサリーなどまるで、東京タワーのおみやげ売り場のようになっています。素天堂としてはお気に入りの「遮光器土偶」関連グッズの充実がうれしかったのですが。織物を創っている同行してくれた方もここは初めてだったらしいが、結構おもしろがってくれたので、まずは満足。その方のお買い上げは国芳の猫の絵のトートバッグでした。
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00