myscon7 同人誌行商録

今回からは土曜勤務になってしまい、定時到着が危ぶまれたが早退を許可して貰ったので何とか四時過ぎには到着できた。道々の古本屋を冷やかしもできないのが切なかったが、この回で初めて即売コーナー参加を無理矢理お願いしていたので、何とかそれに間に合いたかったのであります。途中で釣り銭の準備をしていなかったことに気がついて、途中のコンビニで買い物をして釣り銭を少し用意する。

部屋を確定してから、レポートにつけたくて館内と受付の写真をとり、スタッフの秋山真琴さんの案内で会場のイヴェント部屋「赤い密室」に案内され、秋山さんのお隣を拝借して展示品を並べる。おとなりの楽志さんの「超短編マッチ箱」の未購入分を買ったり、坐って雑談。四時半から始まったものの、最初の三〇分は誰も覗いてもくれないので、いろいろ配置のことだとか、言いたいことをみんなでダベりまくっていました。ところが参加者のみなさんが殆ど到着して、落ち着いたところでお客さんが現れ始め、それからは結構盛況でありました。

もう買うべき人は買っちゃってると思ったけれども、政宗九氏の大人買いをはじめ、絹太氏の労作「眼鏡文人 小栗虫太郎特集 ノリハゼクマ編」がたくさん、お買いあげいただけたのがうれしかった。販売時間を終了し大部屋へ向かう。お隣のよしみで「眼鏡文人」買ってくださった楽志さん、感想ありがとうございました。

五時半からは、ゲスト石持浅海氏を迎えての、恒例の作家インタビュー。今回の担当はスタッフの蔓葉信博さん。持ち味の明快な口調と鋭い分析は好調で、作家さんとの対話が弾んで二〇分近いタイムオーバー。外のスタッフさんの厳しい視線をかい潜りつつ、終了。風々子さん、宮澤さんとご挨拶。同人誌の話をしたら是非にと仰るので、休憩時間に大部屋で押し売り。これで買っていただきたい人にすべて手渡せたわけで、今回も目的は半分終わったようなものでした。
今回のグループ名はクイズ形式?なのか、本当にわからない。第一班は泥棒のなまえだし、第二班は犯人だったような気がする。ちがうか? 第三班はネロ・ウルフの軟弱助手だったはずなのだが、自分たちの第四班からがわからない。どんな関係なのだろうか。悩むところである。まあ、その正解はマニアの方のレポートを待ちたい。
それはさておき、いつものことながら、全体企画が楽しい。まず、グループであれこれ考えあうというのがまず知らない人との垣根を低くできるし、まさかと思っているようなアイデアが、ダベっているうちに浮かんでくるのも楽しい。それにしても、本当に9グループもあるのに毎回ダブり回答がないのは不思議なくらい。今年は当グループはダントツの得点ポイントをゲットするという輝かしい栄誉で、日本野鳥の会進井瑞西氏のお手を患わしてしまった。ゴメンネ。それにしてもミステリ四大奇書をあれだけの人間が読んでいるとは、うーむ、怖いといおうか。凄いといおうか。
自分は受けねらいのつもりだったのだが、トイレで笠井潔「薔薇の女」もしくは同氏の作品というお題を提出したのだが、グループ全員の総スカンで轟沈。折角の最強メンバーの足を引っ張ったのは私です。ところで問題はグループ検討の時に提供された5本のビール。飲まない人がいたり、自分のマイ・ドリンクにこだわる人とかいるのでなんだか、自分ばかり飲んでしまったようだった。
何とか個別企画「海外ミステリを新しい読者にいかに読んでもらうか」(そこで語られた営業的な問題等、凄く面白かったけれど、素天堂としてはタイトルの多発と日本人作家の充実で海外まで一般読者の選択の手が回らない、というのが現状のような気がする)くらいまではよかったが、次の室長飛鳥さんの「ミステリ・ソムリエ」での全問正解がいけなかった。
腰痛を押しての室長飛鳥氏の熱意としゃべりが楽しくて結局、テイスティングどころか人様の分まで飲み干す始末。ここで2度目の撃沈。風風子さん出品の「推理百貨店」とか自分なりに気になっていた、オークションもとうとう夢の世界に。翌日二日酔いで、今年も石井女王様、彩古さんのお誘いに乗れなかったくらい、いろいろの不手際で今年は現在まで、反省猿状態であります。