黒死館逍遙 第三巻「『黒死館』とヴァン・ダインとバーナビー・ロス」

泣き言が二回も続いて素天堂はどうしたんだと、思われたかも知れませんが、その通り、はじめてのオリジナル原稿の作成に大泣きでありました。
素天堂の、《みんなこれくらい知ってるよね》的甘えをK氏に徹底的に指摘され、大幅な修正を脱稿間際まで続けておりました。実際には二十三日の深更には終了していたのですが、いわば、《腑抜け》状態が三日続きました。表紙の画像といっても、色と、背表紙の黒星の数以外は殆ど変更ありませんので、初稿に入った赤字をお目にかけます。『黒死館』『グリーン家』『Y』と人口に膾炙した作品ばかりだからと、「ご承知の通り」を連発して、鬼の編集氏の大顰蹙をかいました。この裏にも赤字は続くのです。赤字では足りなくて、青字まであります。

脱稿の翌日には読みかけだった『博士と狂人』を読み終わったのですが、凄いエピソード満載の驚異的な作品だったのですが、まだ感想が書けるほど、精神状態は復帰しておりません。最も、自らの〆を伸ばして、鬼の編集に徹してくれたK氏はまだまだ、修羅場が続いています。「甘ったれるな」と一喝されそうです。
ところでプヒプヒさんは日記によれば、余裕で入稿終わったらしいです。はじめての印刷作品との対面が楽しみです。では、みなさま、コミケの会場でお逢いしましょう。