サクラが満開 『團十郎切腹事件』

雅楽全集発刊の報を知って、いても立ってもいられず、都心の本屋へバスで向かう。途中、永代橋たもと門仲側の交番脇のサクラが満開だった。例年早いのだが、今年のそれはいかにも見事だった。バスを丸の内一丁目で降りて、「丸善 丸の内本店」文庫売り場へ直行。上記ともう一冊、懐かしの井上一夫訳『盲目の理髪師』を購入。その足で洋書売り場へ向かうとうれしや、リッツォーリ版パルミジャニーノ画集が。大収穫を抱えて八重洲側へ向かい、「ニュートーキョーさがみ」で食事、のつもりだったが、表記の編集のあまりの濃さに感動。つい生ビール。付録に読みふける。無い物ねだりとして、別巻でいいから『三井永一 雅楽探偵譚 画帳』が見たくなった。初出掲載時に初めて読んだのは、多分「加納座実説」だったと思う。それ以来、それを読むためと徳川夢声「あれこれ始末記」を読むために、本誌を集め始めたものだった。帰ってから、K氏に話す声が弾んでしまった。そのあと、未公開の悪巧みのために数人にメールを送る。