shirokane漫遊記

気になっていた庭園美術館の展示と、開店したB×O×の白金店を目標に最近縁のない、白金近辺を一回りしてきました。肌寒いけど天気は良好で、散歩日和。K氏の出入りする、某大学医学部付属施設を覗き、一般展示を参観する。重々しい旧名「傳研」の歴史を、ちょと勉強して通り過ぎようとしたら、構内で日向ぼっこする猫たちを見付けた。

外苑西通に最近つけられたらしい恥ずかしい名前は、忘れたけれど、案内して貰ったパスタがメインのカフェ「ラ・ボエム」はスパゲッティも、おいしかったが店内各所にかかっていた額絵にビックリ、世紀末の画家〈ウィレット〉のエロチックな石版画があったり、プルーストやロベール・ド・モンテスキューの戯画で名高い、前世紀初頭の漫画家〈セム〉が展示されていたのである。
スペイン風の吹き抜けの大きい店内と、きびきびした店員も好ましかった。そのせいで、廃墟同然の「明治七年撮影の熊本城」の写真を除いては、あんまりパッとしなかった庭園美術館(その替わり、白梅の満開になった和風庭園は満喫したが)と、B×O×の白金店の地味加減はすっ飛んだ一日でありました。