刊行記念大宴会  幻影城の時代 完全版 (講談社BOX)作者: 本多正一,講談社BOX出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/12/17メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (28件) を見る

素天堂にとっての歳末二大イヴェント、そのうちの一つ〈『幻影城の時代 完全版』をお迎えする会〉が昨晩、開会された。幸い、勤務が順調に終了し六時前に解放されたので、K氏と最寄り駅で待ち合わせ、池袋へ。
三年前の大騒ぎのせいで、きっちり刻み込まれた「蔵之助」の場所。一時間遅れでも間違いなくたどり着けたが、座敷は満席状態。石井さんが席を用意してくれたので、何とか入れました。
入り口近くの隅の方で、主催者本多さんと教授、新保さんが刺身に手もつけず、コピーと格闘していらっしゃる。島崎博さんの祝賀会での写真に入られた方々のお名前の確認らしい。
本多さんにお礼と挨拶。まだ見ぬ『完全版』を拝見する。実物は、目次リストの印象を遙かに超える物だった。このような書に、片隅であっても名前を参加させていただいた光栄を実感する。
お隣の黒田さんと自己紹介を交わし、もってきた『黒死館逍遙』をお見せする。即座にお買い上げ、ご自身のもってこられた論創社版『横溝正史探偵小説集3』をお譲りいただく。戦後の作品の全集未収録作品集。これも凄い。
やっと作業から解放された新保教授に、乱歩全集の注釈という偉業を達成された平山さんをご紹介いただき、ご挨拶。もっていったバックナンバー2セットは、教授と平山さんで完売。結局もっていった分はほとんど捌けてしまった。ありがたいことです。本多さんと今回の本の出来栄えについて雑談、「売れますね」「売れたらいいんですけど」。とはいえ、amazonの初回配本は予約で完売、BK1でも二位の売り上げである。講談社BOXサイトでの「ミステリ愛好家の方はもちろん、1970年代の文学史に興味をお持ちの方にとっても珠玉の一冊です。」のひとことは、衒いでも傲りでもない。売れなければいけない貴重な資料である。予定の八時をだいぶ回ってお開き。快い興奮のうちにご挨拶を終えて帰宅の途についた。さて来週は、もう一つの大イヴェント、コミケである。
十二月二十九日東3ホール ウ−16b どうか皆様ふるってお越し下さい。通販のご案内は近日中にアップいたします。もうしばらくお待ち下さい。