行きもしなかったステーキ屋さん

の名前が書いてあったとしても、一体どうしたことだろう。あの店が何か話題にでもなっているのだろうか。
自分としては、あのちょっと暑い夏の日の、神戸の点景に触れただけだったのに。入れはしなかったかも知れないが、神戸の名店を加えると、ちょっと雰囲気が見えてこないかと思ったのかも知れない。始めていった町だったのに、とにかく気に入ったのは間違いないし、K氏と歩いた町並みの、照り返しは忘れることはないだろう。

この日記のあとにも書いたが、なくなってしまった写真は、取り戻せないにしても、神戸という町の楽しさ、を存分に教えて貰ったあの日は、萌黄の館にそよぐカーテンや、シューエケ邸の静かな小さい庭と共に強まりこそすれ、薄まることなどないのだ。食べログのリンクにつられて読み返して、なんだかそんなことを思い出した。