Time Outもう一つ

七月三十一日。もう一つ時間切れが起こる。このblogをはじめてからついた、ある職場を本日離れる。この五年間いろいろなことが起きた。まさかと思った世帯さえ持て、しかも、一生分甘やかされてここまでこられた。勤務時間中に、一日一冊本が読めるという、理想の職場と、本が好きで、一生、そのことばかり話していてもいいという理想の伴侶に恵まれた。その職場も状況の流れの中で、既に自分の居場所ではなくなった、と感じ始めたのが、昨年の暮れだったから、辞表を提出するのは時間の問題だった。辞めたいからすぐ辞めるというような職場環境ではなかったし、意思表示をして、約三ヶ月程かかった。後任も決まって、今日晴れて職場を離れる。不思議なことに、人生三番目に長い勤務だったにも拘わらず、足抜け出来るうれしさの方が先立って、まだ感慨はない。ヒッソリと消えるように離れたかった職務だが、関係の深かった部署の極少数の関係者が、送別の会を設けてくれた。今は、それが楽しみだ。それにしても、ただのわがままを、隣で見つめてくれているK氏には、いつものことだが、お礼の言葉もない。