前回のお休みと違って

今回は、リハビリの必要がないので、つぎの日からお出かけの連発である。まず二十七日土曜日は、荻窪を最終目的とした中央線古本巡りだった。まず高円寺の〈西部雑本市〉を覗き、まあまあの手応えを感じて電車に乗る。思ったより大分時間をつぶしたので、ミニヨンの奥ギャラリーでの開場に間に合ったつもりだった。ところが飛び込んでみて驚いた。まだまだ設営中である。何と初日は十五時からなのだそうだ。邪魔をしてはいけないので早々に会場を出て、喫茶室で休憩。時間もつぶせないし、もう一つの目的である古本屋巡りに戻ることにした。取りあえず一軒目の〈ささま書店〉に入って店頭から物色を始める。ゆっくりと店内を回っていると一時間はすぐたってしまう。結構な買い物を終わって、帰ろうと駅に向かって歩き出したら向かいから、なんとPさんが。お声をかけると、あの展覧会へ行くのだという。ではというのでお供させて頂く。会場は設営も終わり小野さんを始め、Krさんとか何人かの方がいらっしゃる。関係者のRさんを入れると、まるでキネマの会の同窓会の様相。ご挨拶もそこそこに会場の展示に眼を走らせる。森開社のほぼ三十年の営為が伝わってくる。それがあるから始まったと言っていい、リラダンの展示や、森開社と関係の深い作者の展示もあって時間の潰し甲斐もあったが、そうでなくとも広くない会場に、沢山の人が入ってきたので後ろ髪を引かれながら失礼した。
一日おいて、一日月曜日は今度は珍しく一人で外出。池袋だったが、目標が休館日で用は果たせなかったが、今日も西と東一軒づつだが、そこそこの収穫。昼になって、前に入って気に入った串カツやさんに入る。ランチタイム後も引き続き串カツで一杯やれる、オヤジの天国なのである。
三日は、心を入れ替えて、芝へ出かける。訳あってまだいえないけれど、増上寺と東京タワーの絶景の地である。K氏お薦めの鳥やさんでランチ。午後四時間を久しぶりに目録と首っ引きの日だった。まだ先行きは見えていないけれど、取りあえず来週までのモラトリアムである。