第十回文学フリマ 終了

前回は、途中退席のせいもあって惨憺たる有様であり、それに懲りて、今回は出品点数は変わらないものの持ち込み部数を大幅に減らしてしまいました。そんな時に限ってお客様が多く、朝一の大人買いのお客様もあって、数点が完売となりました。カルタと『逍遙』第十号は午後の遅いお客様には品切れで申し訳ないことをしてしまいました。

お陰様で、今回の出品で、第四号「魔法博士(ファウスト)」に劫罰はくだされたか−またの名「Kの悲劇」は完売致しました。第五号以降は勿論、在庫が終了したわけではありませんので、こちらで常時通販を受け付けております。どうかご利用下さい。
毎回楽しみにしている、日本ジュール・ヴェルヌ研究会会誌「Excelsior!」も、第四号が新刊で出展されていました。前回行われた、充実したトーク・イヴェント「ジュール・ヴェルヌ活用法――奥泉光氏を迎えて」の詳細なレポートが楽しみです。その際的確な対応で、奥泉光氏から重要な発言を引き出しておられた、新島進氏編纂の『ジュール・ヴェルヌが描いた横浜―「八十日間世界一周」の世界 』(慶應義塾大学教養研究センター選書) という、資料としても貴重な冊子を入手できました。
これは、維新前の日本が登場する海外文学としては、スイフトの『ガリヴァー旅行記』とならぶ数少ない作品の研究資料だとおもいます。
毎回貴重な作品で期待させてくれるEdition PuhiPuhiからも瀟洒な装丁の『クワエウィース?』が発売されておりました。これもゆっくりと愉しませて頂こうと思います。
今回は終日雨の中、まずまずの戦績を抱えて地元で夕食、ゆったりと帰宅の一日でありました。
目白押しだったイヴェントも終了して、ここから、また『逍遙第十一号』への死のロードが始まるのであります。