遅まきの春を見てきた 浜離宮で缶ビール

毎度の事ながら自分の能力を超えたハードルを設定するから、山を越えるどころか辿り着けすらしないで煮詰まっていた素天堂に、絹山氏が素敵な申し出をしてくれた。取りあえず一服して、花見に行こうと。しかも場所は、都営大江戸線汐留からすぐの「浜離宮」である。気もゆるんで寝過ごしたが、それでもノンビリ出発。
それにしてもあの附近はいったいいつから何時まで工事をしているのか。首都高の下を通れば一瞬なのに入口に辿りつくのが一大事業なのである。それでも折角の息抜きである。文句は言うまい。
久しぶりに温かい日差しの中で門をくぐる。いかにも春の日差しに誘われたようなちょうどいい人出であるが、見頃と言うには葉桜が目立つ。そこで、ちょっと海側へ言ってみると大正解。いろいろな種類で咲く時期の異なるさくらが数十本、あちこちで満開である。それどころか未だこれからの樹さえある。

勿論それ以外の樹木も相当の樹齢のものばかりで、周囲の高層ビルにも負けていない。鷹場の辺りも、池の光景と相まって絶景、しかも園内の足下には、現在の都内ではほとんど見られないタンポポの在来種が!何よりそれが楽しいお土産だったが、最後の方で寄った茶店には、園内持ち込みできないと思っていた缶ビールがおいてある。水とは違う喉の癒しであった。
どこに寄るでもなく、大満足の帰宅であったが、勿論翌日から、ハードル目指して牛歩の日々が続くのである。

自分の写真を転送ミスで無くしてしまい、K氏に借りてアップしました。