2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧
ジャン・シャロン 小早川捷子譯 国書刊行會1996 ISBN:4336038147 このところ変態づいてと言ったら、周囲から「お前が変態から離れたことがあったか」と大笑いされた素天堂です。そこまでいわれたら居直るしかないわけで、今回は世紀末レスボスの女王ナタリー…
小学生のころ、まだ開発の手の入らない雑木林が多かった川崎市の中央部でのこと。遊びに行って山芋掘りの穴に落ちて死んだ子がいた。ローム層の赤土が崩れて出られず、空腹を土で満たしたのか、体内から赤土が出たという噂だった。 淡いベージュのフランス装…
素天堂は騙されるたのしみのために探偵小説を読む。だから、ケレンのきついアクロバチックな物ほどうれしい。たとえばロード・ダンセイニの「二瓶のソース」のようなおいしい料理や、ジョイス・ポーターおばさんの「ドーヴァー4 切断」のようなすてきな道徳…
古い友人によれば酒の友には文庫本がいいと言うことだ、もちろん、異論は差し挟むつもりはないが、手持ちぶさたのときには素天堂は新書がうれしい。古くは岩波、新参でいえば集英社、ちくま。中堅なら講談社、クセジュ。特異なビジュアル系なら創元社、知の…
清原なつの「花岡ちゃんの夏休み」りぼんマスコットコミックス RMC140 http://www.fukkan.com/vote.php3?no=14624 たまには、非現実の本について語ろうか。 心の中から探していたある本を、偶然見つけたときに同時に手を差し伸べた人がいた。本を読むとい…