2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

雑誌の魅力 新青年残香(二)

マガジンハウスという出版社は、素天堂の世代にとっては、週刊誌といえばオヤジの通勤のお相手でしかなかった頃に登場した、今はなき「平凡パンチ」であり、今ではすっかり様変わりしてしまった「an・an」の創刊当時の尖った編集コンセプトが忘れられな…

雑誌の魅力 新青年残香(一)

最近の「UNCHARTED SPACE」by フクさん で体臭文学館の話題がでていたからではないが、なんとなく、こんなタイトルにしてみた。 この日記に遊びにきてくれる方々なら「新青年」というキー・ワードは、先刻ご承知だと思うし、立風書房版の大冊を始め文庫本に…

はるのうた つきのこころ 和漢の散歩 長沼弘毅 自由国民社 昭和三十一年刊

またも懲りずに思い出話だが、文藝春秋社から刊行された長沼弘毅著「シャーロック・ホームズの世界*」1962が、その瀟洒なカヴァー絵とともに中学生だった素天堂にもう一つの世界に引き込んでくれたのだった。太めのペンで古いロンドンの町並みを描いた木版画…

同士復活 蒼龍窟備忘録 http://mushitariana.cocolog-nifty.com/blog/

絹太氏から知らされて、眠い目をこすりながら確認した。 愛娘の描かれた肖像をプロフィルに掲げての再開です。先日Mixiの芦辺拓氏の日記に旧サイトのcashが取り上げられていて、お知らせしたいと思っていた矢先だったので、この偶然を喜んでいます。 自分自…

鴨と亀 亀戸天神梅まつり

この間は早すぎてイメージのみの梅見物だったのだけれど、昨日はノンビリと、絹太氏と連れだって梅祭真っ盛りの亀戸天神へいってきました。素天堂宅から自転車で20分くらいなので、ちょうどいい散歩コースです。もっていったカメラの電池が切れていたり、…

二冊の“重い”本(2)  尾島庄太郎「英吉利文學と詩的想像」北星堂書店 高橋義孝「ファウスト集注―ゲーテ『ファウスト』第一部・第二部注解」郁文堂

「英吉利文學と詩的想像」のことを書いていたら、なんだかケルトがらみの、辞典制作初期の思い出などがうかんできたのだけれども、この二冊目の“重い”本のことを書くまでは、と自粛。 大判画集や辞書の類をのぞけば、同じ版形で重いだけなら、例えばウイット…