2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

刺激的 ということ 私信に代えて

やっと、怒濤のようなイヴェントだらけの8月が終わります。夏コミ初売り、大阪イヴェント参加と阪神建築・古本行脚、そして、念願の一軒家への引っ越し。ほとんど本だけの2屯車三回と家具が一回。それを兄弟四人で運ぶという暴挙も終わりました。ネットも…

ないものを無いと証明すること 黒死館の回り道 カンデルさんへの返信にかえて

「黒死館殺人事件」などという奇妙な代物に取り憑かれて、結構な年月がたってしまった。そのわずかな結実が今回の私家本http://www5.ocn.ne.jp/~k594k/tuhan.htmlなのだけれど、そこで取り上げている以外にも、あまりにも多数の謎が作中に鏤められている。例…

阪神異人館と古本屋巡り旅(1)

絹太君のイヴェント参加の尻馬に乗るつもりが、すっかり、神戸の街と大阪の街の魅力にとりつかれて還ってきました。初日の異人館ルポと、週末には引っ越しだというのに段ボール一箱分の古本収穫については後程詳細。 まずは2日目の「Super Comic City 11 大…

緊急告知!!!

何をとち狂ったのか、大阪へ行きます。しかも委託ですが「黒死館逍遙 第1巻」を持っていくのです。絵葉書付です。 さらに3人の魔女たちの合同誌、一部で評判?の「最後の審判の巨匠」本-「ヨッシュ君の貞操帯」まで持ち込みます。どうか、よろしく。 関西…

動かざる河船“箱船ラルシュ”号、河岸に繋がれたままの冒険

「青い花」レイモン・クノー 滝田文彦訳 筑摩書房 1969 自分を取り巻く現実に対して、あたかも動かない船にまとわりつくゴミを、竿でおし流す位の関与しかしていない一人の主人公と、自ら歴史の流れに敢然と立ち向かい大きな時間を思うさま立ちまわるもう一…

コミケと鴨のある1日

14日朝5時、大太鼓の音とそれに怒る犬の遠吠えで目が覚めた。まだ昨日の余韻が残っているのだが、二日酔いほどではなかった。ネットを起こすと牧人氏の日記と芦辺氏の日記がもう書き込まれている。大慌てでもないが、早速ご報告をと思うがちょっとグズグ…

かけ出しオペレータの記 「最後の審判の巨匠」ファンブック表紙顛末

なまじっか旧職場で、「イラストレーター」などという悪魔のソフトに触っていたことを、口走ってしまったのが地獄の釜の蓋開けであった。 「じゃあ、今度表紙を造ってみてくれる?」という甘い言葉に、「どうせ素人さんの遊びのつきあいなんだから」と二つ返…

歴史を眼で見る ということ 

「中世の秋」J.ホイジンガ 堀越孝一訳 中公文庫 中世の秋〈1〉 (中公クラシックス) 中世の秋〈2〉 (中公クラシックス) 「世界の名著」「単行本」と手元に置きながら、敬遠していたこの本をやっと読了することができた。 ここに書かれている、視覚本意による…

「建築」という雑誌 毛綱モン太(毛綱毅曠)を中心に

最近、建築のことでお話しできる相手が出来て、思い出した人がいる。今回も死児の齢を数えることになるのだが、どうかご勘弁いただきたい。きっかけはちょっと前に書いた「YELLOW BOOK」の時だった。その頃の手帳に挟まれた何枚かのメモがその頃の探求誌を思…